いよいよホリデーシーズンが到来
やはり「Apple Watch」が大本命? スマートウオッチの買い時を探る
2014年に話題を集めたスマートウオッチ。既に多くのベンダーが製品を発売、あるいは発表している。消費者の最大の関心は「スマートウオッチは今、買い時なのかどうか」である。その動向を探る。
2014年はウェアラブル技術が一大ブームを巻き起こし、大きな話題をさらった。多くのベンダーがスマートウオッチを発売するか、少なくとも発表した。それに対する消費者の関心は、ホリデーシーズンのプレゼントとしてウェアラブル端末を買ったり、自分の欲しいものリストに加えたりしておくべきかにある。
多くの業界専門家は、スマートウオッチはまだ十分な完成度に達していないとし、消費者が購入するには時期尚早との見解を示している。現在、大半のスマートウオッチにはスマートフォンとの接続が必要だ。基本的には音楽の再生や健康情報の測定、通知の確認など、スマートフォンと同様の機能を備えている。だが、端末単体となると機能は限定される。そのため、スマートウオッチの将来は、利用者の個々のニーズにいかに応えられるかに掛かっている、と専門家らは予測する。
「今のスマートウオッチは30年前の携帯電話と同じだ」と米Generator Researchでチーフアナリストを務めるアンドリュー・シーヒー氏は話す。
同氏によると、スマートウオッチの出荷台数は2020年までに3億3100万台に達するが、スマートフォン市場などと比べると、その市場規模はほんのわずかにすぎないという。実際、Generator Researchでは、米Appleの「Apple Watch」は2015年に2500万台出荷されると見込んでいるが、「iPhone」の出荷台数と比べれば取るに足らない数字だ。米KGI Securitiesは、2014年第4四半期におけるiPhoneの出荷台数が7150万台に達すると予測している。
「フィットネス用は例外として、スマートウオッチはまだ発展途上にある」と米Moor Insights & Strategyの創業者で社長のパトリック・ムーアヘッド氏は指摘する。「われわれはAppleに期待を寄せている。彼らはスマートウオッチが直面する最大の課題を取り除いた」
「スマートウオッチとして使うことのできる時計を求めても、現在、市場に出回っているデバイスでは、その役目を果たすことができないだろう」とシーヒー氏。「Apple Watchは、スマート端末市場に進出し得る唯一のデバイスだ」
では、スマートウオッチが直面する課題とは何か。その1つは「デザイン性」である。スマートウオッチといえば、大きくてゴツゴツとしたイメージだ。だが、最近ではそれがより洗練されてきている。第1世代のApple Watch(2015年に発売予定)では複数のスタイルが用意され、利用者はスポーツやパーティなど、さまざまな状況に合わせることができる。
バッテリー持続時間や画面の視認性、目立ちすぎる外観といった課題も、日常利用を考えれば決して無視することはできない。
このような状況であるにも関わらず、このホリデーシーズンにスマートウオッチを入手したいというのであれば、次の点を考慮されたい。
- 接続性:スマートウオッチで通信を行うには、AndroidスマートフォンやiPhoneとBluetooth経由で接続する必要がある。米Googleの「Android Wear」の場合、Android 4.3以上を搭載しているスマートフォンでないと接続できない。Apple Watchは、iOS端末との接続に限定される可能性が高い。韓国Samsung Electronicsのスマートウオッチ「Samsung Gear S」は「Tizen」ベースのOSを搭載し、3G接続を備えている。だが、フル機能を使うには同社製Androidスマートフォンに接続しなければならない。「Asus ZenWatch」や「Sony SmartWatch 3」のようにGPS機能を備える製品もある。
- 価値と影響力:スマートウオッチが日常の生活にどのような影響を与えるか検討すること。その機能の大半は、スマートフォンが実現するものと同様であるからだ。
- 価格:スマートウオッチの標準的な価格はおよそ300ドル。高級感のあるハイエンドモデルは650ドル前後で販売されている。デバイスによっては200ドル程度で入手可能だが、機能性と品質を犠牲にせざるを得ない。
- 外観:スマートウオッチは、アーリーアダプターにとって念願のテクノロジーである。だが、その製品の大半は男性向けを想定した大型のデザインとなっている。Apple Watchでもより小型の38ミリモデルは、より幅広い顧客層にアピールできるかもしれない。
現在市場に出回っているその他の端末としては、「Samsung Gear Live」「Pebble Steel」「Motorola Moto 360」「LG G Watch R」などが挙げられる。
また、米Hewlett-Packard(HP)は、デザイナーのマイケル・バスティアン氏、オンラインファッション小売店の米Giltと共同でiOS/Android対応のスマートウオッチ「MB Chronowing」を2014年夏に発売した。価格は349ドルで、レザーやブラックラバー、ナイロンのリストバンドが付属する。649ドルのモデルには、サファイアガラスを採用した本体とクロコダイル革を使用したリストバンドが付属する。
MB Chronowingは、普通の時計のようなデザインになっている。本体には、白黒の液晶ディスプレーと基本的な通知機能、時計盤が備わっている。フィットネストラッキング機能は搭載していない。同社のアプローチは、AppleやGoogleの多機能性を狙った製品とは大きく異なっている。
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