従業員の教育は欠かせない
「医療ビッグデータ分析」を成功させる5つの法則
医療現場で働く従業員にビジネスインテリジェンス(BI)ツールを信頼してもらうためには、BIツールを使う従業員の業績目標を定める必要がある。
BIツールを導入した全ての組織がサクセスストーリーを歩むわけではない。最悪の場合、まず導入段階で困難に直面し、最終的に努力の跡を示す良い結果が出ないまま終わることもある。BI戦略が失敗する最も一般的な原因となるのは、組織の文化とテクノロジーだ。
医療組織は、今までにないほど多くのデータを収集しており、そのデータの分析方法を探している。そのような組織は、BIツールを導入すると、価値のある情報を処理して業績アップに役立つ有益な洞察に変えることができる。テクノロジーベンダーは、コスト削減、患者の予後の改善、安全性向上の手段としてBI/分析ツールを医療業界に売り込んでいる。最近の分析ツールは、臨床や医療画像、研究、登録、請求に関するシステムに保存している患者データを同時に探索することができる。最高情報責任者(CIO)には、医療BIツールをオンプレミス環境に導入するか、クラウドに導入するかという選択肢がある。
医療BIの成功に欠かせない5つのステップ
BIツールは、データを処理および表示するための高度で洗練された機能を標準装備する。だが多くのCIOが考えるBI計画の成功は、グラフ形式のスコアカードや主要業績評価指標、ダッシュボードが提供されることだけではない。
BI戦略を成功に導くには、綿密な準備と戦略的な計画が必要になる。テクノロジーに価値があった場合も含め、失敗したBI戦略の多くは、ユーザーによる導入が進まないという問題を抱えていた。この状況から分かるのは、CIOが、ワークフローにBIツールを取り込む価値を従業員に示し、組織文化を変えなければならないということだ。
以下に、組織のサポートを得て、医療BIの高い導入率を確保するために最も重要な5つのステップを紹介する。
1. 望ましい結果を定義する
エンドユーザーは、BIテクノロジーが提供するコンテンツから肯定的な結果を得られるべきである。従業員は患者のケアや業務目標を達成するために、BIツールがどのように使われているのかを正確に理解する必要がある。これを理解することは、BIツールの使用が習慣になるまで従業員がBIツールを使用する動機になる。
2. 疑問を解決できる従業員を特定する
BIツールに関する疑問に答えられる従業員がいれば、BIツールを信用していない他の従業員をBIツールのユーザーに変えることができる。BIに関する情報の連絡役を雇用することでも、より多くのユーザーフィードバックを獲得できるようになるだろう。
3. 新しい習慣を規定して奨励する
BIと分析から最大限に価値を引き出すには、従業員は業務に必要な頻度で各自の業績を評価しなければならない。BIツールを頻繁に使用している従業員は、看護師が集中治療室の患者のバイタルサインを確認するのと同じ頻度で、必ず自身の業績を確認する必要がある。
4. 完全な受け入れを促進する
分析戦略には幹部からの支持が必要になる。幹部からの支持が得られると、組織の全てのレベルでBIの導入が進み、患者のケア向上のためのデータ利用が促進される。
5. 有益ですぐに使えるデータを提供する
エンドユーザーに提供する情報は、エンドユーザーが使用しているBIプラットフォームを信頼して高く評価するためにも、必ず組織における職務に関連したものでなければならない。また、BIプラットフォームから提供されるデータはすぐに使用できる必要がある。つまり、従業員が直面した問題に対応するのに十分な情報でなければならない。問題が大きくなる前に、問題を修正できるよう情報を適時受け取ることも同じくらい重要だ。
分析と医療BIシステムを導入するCIOが掲げる最大の目標は、有意義な方式で新しいツールを使うことだ。組織が、患者の予後の改善、安全性の強化、業務効率の向上、公共衛生活動への対応という目標を達成するには、まず既存のテクノロジーとビジネス文化を変化させる計画を立てなければならない。
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