「iOS」と「Android」が機能を提供
次の注目は“医療ビッグデータ”、AppleとGoogleの戦略は?
米Googleの「Android」と米Appleの「iOS」は、各社のデバイスで健康管理に関する製品/サービスを提供するようになった。ユーザーは、どの健康管理プラットフォームを選ぶのだろうか。また、蓄積されるデータは一体どうなるのだろうか。
米Googleの「Android」と米Appleの「iOS」の戦いは今もなお激しい火花を散らしている。ここに「健康管理」という要素が加わった。多くのユーザーは、各OSに搭載されている健康管理プラットフォーム「Google Fit」と「Apple Health」を比較検討するようになっている。一般消費者は日常的な活動でもモバイルデバイスへの依存度が高くなっているのが実情だ。臨床的に意義のある健康情報を各自のモバイルデバイスに保存して共有することについて、テクノロジーをリードするユーザーはどう感じているのだろうか。ウェアラブルテクノロジーの導入は、デジタルヘルスのトレンドに拍車を掛けるのだろうか。
ウェアラブル市場は、未熟だが急成長を遂げている。多くの人はスマートフォンかタブレットを持っている。だが、米Fitbitの「Fitbit」や米Misfit Wearablesの「Misfit Shine」などのウェアラブルアクティビティトラッカーを使用しているのは、ごく少数だろう。「運動不足であることは自覚している。そのことを知らせるためのアプリやアクティビティトラッカーは必要ない」という人は多い。もちろん、アクティビティトラッカーには強迫観念が潜んでいる。それは、行動に変化をもたらして、適度な運動と健康的なライフスタイルを優先するためのモチベーション、フィードバックなどを得ることだ。
ウェアラブルアクティビティトラッカーは以前よりも世間で認知されるようになっている。だが、それを長期的に使用するためにお金と時間を投資している人はほとんどいない。これはスマートウォッチが獲得を目指している健康管理のニッチ市場だ。スマートウォッチは、アクティビティトラッカーの長期的な装着に対して人々の心を動かす可能性を秘めている。スマートウォッチが大ヒットして主要トレンドになったら、膨大な量の身体活動に関するデータ(心拍数を含む)が利用できるようになるだろう。
医療業界は、この膨大な情報に対応する準備はできていない。だが、公衆衛生の専門家が、このような情報を分析して、全人口の健康改善に役立つ有益な情報を生成できる可能性はある。例えば、この情報から、企業経営者の行動パターン/態度が専業主婦とどう違うのかが明らかになるかもしれない。
私たちは日々の活動の一環として動き回っている。そのデータをウェアラブルデバイスやスマートフォンで追跡することによって、健康意識に関する大規模なキャンペーンを策定するのに役立つ洞察を得られる可能性がある。このような健康意識に関するイニシアチブは、自宅で座ってばかりいる人、健康的な間食、商談中のストレス軽減などをターゲットにすることができる。このような健康に関する情報を共有する意思のある患者に対して医療サービス提供機関は、その人に特化した健康法やアドバイスを提供できるかもしれない。
GoogleとAppleは、あっという間に大量の健康に関する情報を手にすることになるだろう。そのため、自社で開発したアプリやプラットフォームが収集するビッグデータから有益な結論を導くための有効な分析ツールとアルゴリズムが必要になるだろう。適度な運動、健康、食生活について情報を収集し始めるのは理にかなっている。このような行動は、私たちがコントロールして変えることができる。また、適度な運動とダイエットは、良好な生活と病気の予防に大いに役立つ。疾患管理プログラムの役に立つ場合もある。健康管理プラットフォームのリリースは、世間の健康に対する意識を高める一助となるかもしれない。
パーソナルフィットネストレーナーは、スマートフォンとタブレットを使用して、コンシェルジュサービスのように個人向けにカスタマイズした自宅で行うためのトレーニングを提供している。この進化するテクノロジーを管理する法規制について、医師は理解を深めている。その結果、遠隔治療の導入が進んでいる。モバイルデバイスは、単なる電話や情報ツール、インターネットにアクセスするためのポータルではなくなっている。患者データの入力、クラウドベースの分析/自動化、患者に関する情報を解釈して有効に共有する方法を理解している医師や看護師という人間の介在という三拍子がそろったときに、医療サービスに特化したモバイルデバイスが誕生する日が来るだろう。
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