2020年07月16日 05時00分 公開
特集/連載

「電子カルテ」と「HIS」は違う? 病院とベンダーが混乱する「用語の誤解」医療ITコンサルタントのためのQ&A【第1回】

医療機関とITベンダーは「医療現場をITで効率化する」という同じ目標を共有していても、システム導入時の議論がかみ合わないことがあります。用語の使い分けに端を発する「誤解」に注目し、混乱の原因を探ります。

[大西大輔,MICTコンサルティング]

関連キーワード

データ分析 | 電子カルテ | 医療IT


 筆者が医療現場のIT化に関わるようになって約20年がたちます。ある時は医療機関のIT担当者として、ある時はITベンダーのアドバイザーとして、常に「ITを活用して医療現場を効率化する」という思いの下に取り組んできました。そのような経験の中で、医療機関とITベンダーはIT化への思いが同じであるにもかかわらず、両者はすれ違い、ボタンの掛け違いを繰り返してきたように感じます。なぜ、このような状況が起きるのでしょうか。

 主な理由は2つあります。1つ目は医療機関とITベンダーの間に「情報量の差」があること。2つ目は医療機関とITベンダーがそれぞれの常識にとらわれていることです。これは医療業界に限った話ではなく、どの業界でもIT化に取り組む上で常に付きまとう問題です。

 医療現場のIT化を適切に進めるためには、医療機関とITベンダーが、医療現場の業務とITの理解を相互に進め、共通の言語でコミュニケーションを取る必要があります。本連載は医療ITの製品選定に関与する立場の方に向けて、医療機関とITベンダーの相互理解の不足がもたらす問題に焦点を当て、例を提示しながらすれ違いが起きる理由を解き明かします。

「電子カルテ」と「HIS」の違い

ITmedia マーケティング新着記事

news040.jpg

TikTokは若者よりむしろ大人にこそ向いているかもしれないと考えられる理由
TikTok For Businessが「X世代白書〜理由が必要なX世代へ、架け橋を。〜」を発表。若者向...

news084.jpg

2021年の国内動画広告市場は前年比142.3%の成長、コロナ禍の落ち込みから反転――サイバーエージェント調査
インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額推計とこれからの市場規模推...

news053.jpg

対Amazon包囲網も? ポストCookieにおけるCriteoの勝算
Criteoが3億8000万ドルでIPONWEBを買収する。サードパーティーCookie廃止はアドテク企業...