「Brocade VDX 8770」を徹底解剖
VCS、OpenStack、SDNもサポート、次世代スイッチは「全部入り」が正解?
米Brocade Communications Systems の「Brocade VDX 8770」は、複雑な企業のIT環境に合わせて設計されたデータセンタースイッチだ。
米Brocade Communications Systems の「Brocade VDX 8770」は、企業のIT環境向けに設計されたデータセンタークラスのスイッチだ。これには、高度に仮想化されたインフラやストレージエリアも含む。VDX 8770には8スロットの「8770-8」と4スロットの「8770-4」という2つのモデルがある。どちらのモデルもL2/L3でスイッチングの機能を提供している。また、Brocadeの「Virtual Cluster Switching(VCS)」ファブリックテクノロジーをサポートしている。さらに、OpenStack、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)テクノロジー、BrocadeのVM-aware Network Automationソフトウェアなどもサポートしている。
併せて読みたいお薦め記事
次世代データセンターが分かる
ネットワークベンダーの「次の展開」
企業の中のSDN活用事例
VDX 8770-8には8本のラインカードスロットがある。また、最大で384 1Gビットイーサネット端子、384 10Gビットイーサネット端子、216 40Gビットイーサネット端子、または48 100Gビットイーサネット端子に対応している。それから、16 Gbps Gen 5ファイバーチャネルとFCoE(Fibre Channel over Ethernet)の両方に対応している。スイッチングの最大容量は1スロットあたり4Tビット/秒(Tbps)で、転送処理量は114億2千万パケット/秒(Bpps)となっている。VDX 8770-8では8本のラインカードスロットに加え、幾つかの種類のアクセス層や統合層のラインカードを取り付けることが可能だ。8770-8スイッチの高さは15ラックユニット(RU)だ。
VDX 8770-4には4本のラインカードスロットがあり、容量は8770-8のおよそ半分だ。192 1Gビットイーサネット端子、192 10Gビットイーサネット端子、108 40Gビットイーサネット端子、24 100Gビットイーサネット端子をサポートしている。スイッチングの最大容量は8770-8と同様に1スロットあたり4Tビット/秒(Tbps)で、転送処理量は114億2千万パケット/秒(Bpps)となっている。8770-4スイッチの高さは8ラックユニット(RU)だ。
共通の特徴
VDX 8770のどちらのモデルも、それぞれのラインカード内で8Gビットメモリとマルチコアプロセッサを使用し、Brocadeの「Brocade Network OS 5.0.0」上で動作する。さらに、アクセス層/統合層のスイッチング用の各種ワイヤースピードラインカードもサポートしている。そのカードの中には、48 1Gビットイーサネット端子、48 10Gビットイーサネット端子、12Gビットイーサネット端子と27 40Gビットイーサネット端子の両方、6 100Gビットイーサネット端子をサポートしているものもある。なお、10Gビットイーサネット端子カードは、Small Form-Factor PluggableやRJ-45の相互接続で利用できる。
VDX 8770スイッチには、この他にも幅広い機能が盛り込まれている。OpenStackのクラウドコンピューティングソフトウェアプラットフォームやBrocadeのVCSファブリックテクノロジーに対応しているため、クラウドネットワークの管理者がファブリック上でマルチテナントを有効にできる。さらに、Brocadeのスイッチ間リンク(ISL)トランキングソフトウェアやSDNを実現するAPIもサポートしている。前者は、最大8つのISLを1つのトランク(128Gバイト/秒)に結合する。VDX 8770には、端子のプロファイルの構成や移行を自動化するBrocadeのVM-Aware network automationの機能も搭載されている。
価格とサポート
VDX 8770の価格設定は公開されておらず、選択するモデル、ラインカード、機能によって価格は大幅に異なる。複数のラインカードを搭載したフル構成のスイッチの価格は、10万ドルを下らないだろう。VDX 8770-8(本体のみ)の定価は約9万ドル、VDX 8770-4(本体のみ)は約6万5千ドルとなっている。Brocadeでは、翌営業日交換によるライフタイムリミテッドワランティなど一連の品質保証サービスを提供している。この保証サービスは製品とは別途購入になる。また、オンラインや電話による技術サポートも提供している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
2
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
3
肥大化した「SFA」の沼 4カ月でBigQuery×AppSheetの新システムを構築した方法
-
4
AIの導入効果はどう測る? DMM.comのエンジニア組織に学ぶ効果検証のノウハウ
-
5
次世代RPA「ハイパーオートメーション」が急成長か Gartnerが予測
-
6
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
7
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
8
昭和大学病院がeICUを導入、ICUの患者情報を遠隔地で一括管理
-
9
「何から始めればいい?」 情報漏えい対策で悲鳴を上げる中小企業のリアル
-
10
Windows XPにもパッチを提供 脆弱性「BlueKeep」はなぜ危険か
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
4
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
10
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー