主要9ベンダーの製品を比較
「サービスとしてのユニファイドコミュニケーション」主要製品を調査して分かった選択のポイントとは(1/3 ページ)
次世代のUCとして注目されている「サービスとしてのUC」(UCaaS)。本稿では、事業規模やサポート、サードパーティー製アプリとの統合などの4つを基準に、製品を調査した。
「サービスとしてのユニファイドコミュニケーション」(UCaaS)は、端的にいうとユニファイドコミュニケーション(UC)の進化系だ。通信インフラをクラウドに配置して、複数のコラボレーション機能や通信機能を使用して品質を向上している。UCaaSは比較的新しい。そのため、企業はUCaaSについて理解しようとしているところである。つまり、UCaaSという流行に乗ることに対して、企業はかなり懐疑的であるのが実情だ。
重要な出発点となるのは、自社の規模とサポートするユーザー数について検討することだ。ほとんどのUCaaSプロバイダーはあらゆる規模の企業にサービスを提供できるが、会社の規模が異なれば、コミュニケーションのニーズも違ってくる。
新興市場であるUCaaSについて理解を深められるよう、本稿では主要なUCaaSプロバイダーとそのクラウド製品について調査し、ビジネスニーズにどう応えていくかを見ていく。
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できる「ユニファイドコミュニケーション」
中堅・中小企業向けのさまざまなライセンス
Mitelの「MiCloud Business」
Mitelの「MiCloud Business」は、中堅・中小企業(SMB)にぴったりの製品だ。「Professional」「Business」「Contact Center」の3つのライセンスが用意されている。
まず、Professionalライセンスは、内線が10個までの小規模企業向けに設計されている。公衆交換電話網(PSTN)経由でコールの発着信機能を備えた基本的なVoIP(Voice over IP)を提供している。ソフトフォン(クライアントから発着信できるアプリ)はサポート対象外のため、システムへの接続にはMitelのIP電話を使用する必要がある。
Businessライセンスは、「Extension Only」「Extension Only with Voice Mail」「Lite」「Advanced」という4つのプランに分かれており、利用できる機能はプランによって異なる。Extension OnlyとExtension Only with Voice Mailの機能は非常に限定的で、LiteとAdvancedプランのみが高度なアウトバウンドコール機能を提供している。
Contact Centerライセンスはコンタクトセンターサービスに特化した企業をターゲットとし、「Agent」と「Supervisor」の2つのプランが用意されている。プレゼンスやインスタントメッセージング(IM)などの「Collaboration」サービスを利用するには、コラボレーションアップグレードライセンスを追加で購入する必要がある。
Interactive Intelligenceの「PureCloud」
Interactive Intelligenceの「PureCloud」は4つのバージョンが提供されているが、このうち3つはSMBに適している。「PureCloud Collaborate」ライセンスは無償だ。無制限のユーザー数のサポートや1TBストレージなどと洗練されたUCサービスを提供しているが、PSTNコールの発着信はサポートしていない。「PureCloud Collaborate Pro」はCollaborateと同様の機能を備えているが、幾つかの追加機能を利用できる。ただし、PureCloud Collaborate Proは有償で、PSTNコールの発着信はサポートしていない。「PureCloud Communicate」はIP-PBXの機能を提供している。つまり、企業はPSTN経由でコールの発着信ができる。
Avayaの「AvayaLive Connect」
Avayaの「AvayaLive Connect」は40ユーザーまでのSMBをターゲットとし、UCの基本的なサービスとPSTNコールの発着信をサポートしている。AvayaLive Connectのモバイルアプリとデスクトップアプリには高度な機能が用意されているため、企業がIP電話機器に投資する必要はない。
Microsoftの「Skype for Business」
Microsoftの「Skype for Business」は、よく知られた「Skype」アプリをベースにしている。用意されているバージョンは、「Basic」と「Full」の2種類だ。Microsoftが公開している文書には、詳細があまり記載されていないため、自社のニーズにSkype for Businessがどう対応できるかについては同社の担当者に確認する必要がある。ただし、基本的なUCサービスは含まれている。PSTNに対するコールの発着信は含まれていないが、特定の国向けに追加ライセンスが導入されている。
東芝の「VIPedge」
東芝の「IPedge VoIP PBX」をベースにした「VIPedge」は、機能性とポータビリティを拡張しており、完全に管理されたクラウドベースのサービスを企業に提供している。スマートフォンとUCアプリのおかげで、IP電話のようなハードウェアデバイスは不要で、企業は初期費用を抑えられる。また、VIPedgeはIPedgeや「Strata CIX」システムと統合し、ハイブリッドセットアップを実現できる。
Unifyの「Circuit」
Unifyの「Circuit」は4つのパッケージを提供しているが、そのうち3つがSMBをターゲットとしている。「Circuit Free」パッケージは無料で最大100ユーザーまでサポートしているが、ストレージ容量とUC機能に制限がある。また、PSTNに対するコールの発着信はサポートしていない。「Team」パッケージは追加のストレージ容量(合計5GB)、追加のコール機能、サービスレベルアグリーメント(SLA)のヘルプデスクサポートを提供している。なお、PSTNへのコールの発着信はサポートしていない。「Professional」パッケージはPSTNへのアクセスを必要とする企業向けのエントリーレベルのサービスで、10GBのストレージ容量とその他の機能を提供している。「Enterprise」パッケージの特徴はProfessionalパッケージと似ているが、20GBのストレージ容量が提供される点が異なる。
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