増えてきたビジネスデータの保護対策
紛失で心配なのはiPhoneではなく、そのデータ――5つのデータ保護術とは(3/3 ページ)
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モバイル管理の重要なテクノロジー
コンテナを使って安全な場を作り出すMCM
MCMは会社のデータを私用データやデバイスに存在し得る脅威から切り離す。MCMはデータ中心に考えられた管理方法で、暗号化された保管庫をデバイスに提供し、ユーザーはそこにビジネス文書や画像、電子メールの添付ファイル、メッセージなどを保管できる。
IT部門はMCMを使って無線経由でこの保管庫へ静かにデータをプッシュ配信し、それを最新の状態に保ちながら、コピー&ペーストや印刷、転送、無許可のファイル共有などを防ぐポリシーを徹底できる。ビジネスデータを隔離して、データ流出につながるユーザーにありがちなミスを防止することが可能だ。またMCMは、多様なモバイルプラットフォームで横断的にデータ保護へのコンプライアンスを徹底させる役にも立つ。
さらに、IT部門がMCMを会社やクラウドのデータ「「「ストア」」」と連係させることもできる。これで管理や監視が行き届いた環境で、ビジネスデータへのセキュアなモバイルアクセスを確立できる。MCMツールは現在、EMMアプリケーションの一部としても、スタンドアロン製品としても提供されている。
レピュテーション分析
リスクを嫌う企業はアプリケーション評判分析を使ってモバイルアプリケーションの脆弱性の検証や対応をして、ビジネスデータを危険にさらしかねない脅威に対応している。Appleによる「App Store」の監修や「Google Play」の改善にもかかわらず、IT部門は依然として悪質なアプリケーションの侵入を懸念しなければならない。企業はEMMを使って不正なアプリケーションをブラックリスト化することもできる。だが、静的リストの維持には時間がかかるうえ、ゼロデイ攻撃には対抗できない。
こうした理由から、一部のEMMアプリケーションはアプリケーションのレピュテーションサービスを組み込んで、よりタイムリーな対応を可能にしている。例えばアプリケーションのレピュテーションサービスを使ってユーザーの位置情報を追跡するモバイルアプリケーションや連絡先情報やカレンダー情報を収集しているアプリケーションが見つかった場合、EMMアプリケーションにアラートが送信され、そのアプリケーションを実行している全モバイルデバイスを一時的に隔離することもできる。
こうしたモバイルデータのリスク管理技術は、従来のようなブラックリストマルウェア対策のアプローチに比べて効果が高い可能性がある。
ID管理
最後に、企業が持つユーザーのIDを認識するEMMアプリケーションも増えている。モバイルデータのセキュリティポリシーは、デバイスやアプリケーションの固有の変数をベースとしてきた。だが企業が真に望むのは、デバイスの種類やデータの所在を問わない一貫したデータアクセスポリシーだ。
究極的には、ユーザーがビジネスデータを会社のファイル保存場所から取得したり、スマートフォンに保存したり、パブリッククラウドサービスと同期したりしても、そのデータの安全性が守られる必要がある。
EMMアプリケーションと企業のID管理システムを連係させれば、IT部門が認証されたユーザーのIDに基づいてモバイルアプリケーションセキュリティポリシーを適用できるようになる。これは1人の人物が1日を通じて利用する全モバイルデバイスを網羅する。
ID認識をシングルサインオンにも拡張すれば、企業が摩擦のないモバイルアクセスを実現する助けになる。
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