ハードウェアは上々だけど……
徹底レビュー: 新2-in-1「YOGA BOOK」、“未来感”漂うパネルキーボードの使い勝手は?(1/3 ページ)
本格的な画家やデジタルアーティストをターゲットとするLenovoの「YOGA BOOK」。ハードウェアの仕上がりは上々だが、少なくともAndroid版のYOGA BOOKでは、ソフトウェアによって、それが台無しになっている。
「Lenovo YOGA BOOK」は非常に風変わりなデバイスだ。類似品があふれる市場で異彩を放つ革新的な製品となっている。YOGA BOOKのような製品は市場に存在しない。
YOGA BOOKは、物理キーボード非搭載のノートPCであると同時に、描画パッドを備えたタブレットでもある。360度回転するLenovoのYogaスタイルのヒンジをワコムのデジタイザとGoogleの「Android」またはMicrosoftの「Windows」を搭載したタッチ画面のタブレットを組み合わせている。
YOGA BOOKは洗練された製品だ。手触りも滑らかな上に薄型で、魅力がある。だが、他の製品との大きな違いは美点になるのだろうか。本稿では、その点を解明したい。
構造とデザイン
YOGA BOOKは、市場で最高のハードウェアという点で、Microsoftの「Surface」の対抗馬となる。YOGAの外観はすばらしい。寸法は、256.6(幅)×170.8(高さ)×9.6(奥行き)ミリで、重量は約690グラムだ。設計は従来のクラムデザインに加え、Lenovo謹製の腕時計バンド型ヒンジにより、他とは一線を画す仕上がりになっている。また、筐体はマグネシウム合金製であるため、カバーを閉じた状態では、機密文書などの重要なものを保管する高級バインダーのように見える。
さらに、腕時計バンド型ヒンジにより、YOGA BOOKは一定の抵抗を感じながらも滑らかに開閉できる。本体の優れたバランスと重量配分が相まって、どんな角度で開いていても、ヒンジがしっかりとYOGA BOOKを支えられるようになっている。
YOGA BOOKの左側面には、充電用のmicroUSB、SIMとmicroSDのカードトレイ、micro HDMI端子、スピーカーグリル。右側には、電源ボタン、スピーカーグリル、一体型の音量ボタン、3.5ミリのオーディオ端子が備わっている。また、正面パネルには2つのピンホールマイクが配置されている。
薄型構造でヒンジがしっかりしているため、YOGA BOOKを開くには両手を使う必要がある。ただし、簡単に折りたたむことが可能で、どの角度で開いても、その確度はしっかり維持される。
YOGA BOOKにはワコムの「Real Pen」が同梱されているが、本体にペンを取り付けるスロットはない。ただし、実際のReal Penではないが、下側面の両側にはReal Penのキャップをマグネットで取り付けられるようになっている。だが、残念ながら吸着力はあまり強くなく、本体を少し動かしただけで振動によってキャップは外れてしまう。
ただし、Real Pen自体は非常に持ちやすい。プラスチック製で丸みがあり、Microsoftの「Surfaceペン」とほぼ同じサイズだ。また、軽量でバッテリーも必要ない。それから、取り換えしやすい。だが、本体が黒色で普通のボールペンとあまりに似通っているため、不安を感じる。というもの、簡単になくしたり、何の気なしに捨ててしまったりする可能性があるからだ。
画面とスピーカー
YOGA BOOKの解像度は1920×1200で、輝度は400ニト。ディスプレイは、10.1インチのIPS方式のものを搭載している。ppiは約224だ。ちなみに、Appleの「iPad Pro」モデルのppiは264となっている。
どの尺度で見ても、YOGA BOOKのディスプレイは素晴らしいの一言に尽きる。色合いは精密で、室内でも十分明るい。ただし、非常に光沢があるため、外の太陽光からのグレアによって、画面は実質的に見えなくなってしまう。
洗練されたデザインを考慮すると、YOGA BOOKのベゼルは比較的厚ぼったい。また、200万画素の前面カメラを搭載している。奇妙に感じるのは、キーボードの右上隅に800万画素のカメラが用意されている点だ。これは、YOGA BOOKを360度回転させて開いたときに、背面カメラとして機能する。
ディスプレイは、Lenovoの「AnyPen」に対応している。つまり、金属または黒鉛の突起物による操作が入力として登録される。タップやスワイプの感圧機能といった高度なアクティブスタイラス機能は提供されない。TechTargetではAndroid版のYOGA BOOKをレビューしたが、AnyPenはより正確なタッチ操作を要求されることがあるWindows版で役に立つだろう。AnyPenがなければ、Real Penスタイラスは、ディスプレイで機能しない。これは、ワコムのデジタイザ技術がYOGA BOOKのHaloキーボード下部で採用されていることに起因する。
YOGA BOOKに搭載されているDolbyの「Dolby Atmos」スピーカーは、静かな室内で聴くには十分な音量で、比較的しっかりした音が出力される。これほど薄型のデバイスに搭載されたスピーカーには期待していなかったが、その悪い期待はテストによって裏切られる結果となった。優秀なスピーカーとはいえないが、薄型軽量デバイス内での評価では優秀な部類に入る。
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