「競争力を高める」をどう評価するか

iPhone導入の投資対効果は? 従来手法では測れないEUCの導入メリット(1/2 ページ)

サーバやストレージのようなインフラとは異なり、EMMやVDIのようなEUC(エンドユーザーコンピューティング)の投資は、ROIの評価が単純ではない。コスト削減以外の効果にも目を向ける必要がある。

2016年から2017年にかけてのIT予算の変化《クリックで拡大》

 金は天から降ってくるものではない。それは企業のIT部門でも同じだが、限られた予算で最大限の投資対効果(ROI)が求められる。エンドユーザーコンピューティング(EUC)では高いROIを期待できるが、それも勝手に天から降ってくるわけではない。

 サーバやストレージなどのハードウェアやインフラのROIは分かりやすく、リソースが生み出す効果とコストを比較すればいい。これらのリソースは刷新することで運用費、電気代、冷却費、設置スペースコストなどの支出を削減でき、企業に利益をもたらす。これに対し、EUCはそうした直接的な金額につながらない。IT業務の費用対効果より、従業員の業務を向上させるのが目的だからだ。

 Oral Roberts UniversityのCIO、マイケル・マシューズ氏は次のように話す。「ROIという用語はもはや金銭的効果に限定されない。どんなものもROIとなり得るから、競争力につなげる必要がある」

 EUCは従業員の業務を向上させることによって企業の競争力を高める。その効果は数値化しにくく、ROIの測定は難しい。EUCの投資対効果は、生産性や従業員の満足度、IT要員の負担軽減、データセキュリティなどに現れる。EUCツール導入前と比べてIT関連支出が縮小すれば、たとえ直接の利益が発生しなくても金銭的ROIと見なすことができる、とマシューズ氏は話す。

 また、導入する機能ごとにROIは異なり、エンタープライズモビリティ管理(EMM)のROIと仮想デスクトップインフラ(VDI)のROIはそれぞれ違う。

EMMのROI

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー