既存SQLクエリをテストしてすぐ書き換え可能
動的SQLも漏れなくチェックするDB移行支援ツール「Insight Database Testing」
インサイトテクノロジーが新たに販売開始したデータベース移行支援ツールが「Insight Database Testing」だ。ユーザーは移行先データベースでSQL文を実行した結果を確認し、その場でSQL文の修正とテスト実行ができる。
データベース関連製品を扱うインサイトテクノロジーは2019年4月、データベース移行に伴うSQLクエリの書き換えを支援するツール「Insight Database Testing」を販売開始した。異なるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)製品間での移行や、RDBMS製品のバージョンアップによるSQL構文変更への対処を支援する。
その場で結果を参照・修正・テスト
Insight Database Testingは、移行元データベースで実際に実行しているSQLクエリを移行先データベースで実行した場合、どのようなエラーが発生するかをユーザーに提示する。データベースと連携するアプリケーションが発行したSQLクエリや、定期的にデータ処理を実行するためのバッチファイルに記述したSQLクエリなど、移行元データベースに送信される全てのSQLクエリがテスト対象となる。Insight Database Testingは、移行元データベースに送られたSQLクエリを自動的にキャプチャーする。
ユーザーがテスト結果を確認するには、専用のWebアプリケーションを使う。結果表示画面(画面1)ではエラー内容やSQLクエリの発行元アプリケーション、データベースへのログインID情報を参照できる。SQLクエリを画面内で修正し、テストを実行することも可能だ。そのテスト結果と前述の情報を併せて参照しながら、ユーザーはアプリケーションのSQLクエリに関連する設定や、バッチファイル内のSQLクエリを変更する。
動的SQLも捕捉 書き換え工数の見積もり作成を支援
Insight Database Testingは、インサイトテクノロジーのデータベース監査製品の技術を応用したキャプチャー機能を搭載する。このキャプチャー機能により、アプリケーションが動的に生成するSQLクエリ(以下、動的SQLクエリ)についても漏れなく捕捉し、書き換えに必要な工数の見積もり作業を支援する。さらにSQLクエリの修正やテスト、結果の確認をその場でできる環境を提供することで、エラー内容に応じたSQLクエリの修正作業を補助する。こうした一連の機能により、データベース移行に伴うSQLクエリ書き換えにおける以下の課題の解決を支援する。
- 動的SQLクエリを含む全てのSQLクエリの種類や数を、手作業で把握して工数を見積もることが難しい
- 移行元と移行先両方のRDBMS製品に精通したデータベース技術者の確保が難しい
利用できるRDBMS製品は、移行元が「Oracle Database」「PostgreSQL」「Microsoft SQL Server」「MySQL」。移行先として利用可能な製品はOracle DatabaseとPostgreSQLで、2019年中にSQL ServerとMySQLが追加となる見通しだ。
移行先には、Amazon Web Service(AWS)のRDBMSサービス「Amazon Aurora」のPostgreSQL互換バージョンである、「Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility」も含む。インサイトテクノロジーは、Amazon Auroraへの移行時にAWSのデータ移行支援ツール「AWS Database Migration Service」や、データベーススキーマ変換ツール「AWS Schema Conversion Tool」との併用を提案する。これにより、作業コストの削減を後押しする。
Insight Database Testingはサブスクリプションモデルを採用しており、3カ月単位での契約となる。料金は移行元データベースのCPUコア数によって決まり、1コア当たり3カ月で20万円(税別)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー