「SAP HANA」の基礎知識【後編】
「SAP HANA」を選ぶべき利用シーンとは? 判断ポイントを紹介
組織が「SAP HANA」を選択すべきかどうかの選択は、用途に依存する。導入すべきかどうかを判断するヒントを紹介する。
前編「いまさら聞けない『SAP HANA』とは何か? 主要機能と利用事例をおさらい」では、「SAP HANA」の主要な機能と用途を取り上げた。後編では、SAP HANAの採用を判断するポイントについて紹介する。
SAP HANAが適するかどうかを判断する場合、対象となるSAP HANAの機能の成熟度を他の選択肢と比較検討するのが効果的だろう。コスト、その機能に対するSAPの注力度合い、機能を最大限に生かせる人材の有無も考慮すべきだ。
ERP(統合業務)パッケージ「SAP S/4HANA」の場合、選択肢は明確だ。SAPはSAP S/4HANAに大きく力を入れている。SAP S/4HANAの運用は、最も一般的なSAP HANAの用途だ。
だが他の用途の場合、それほど明確な選択肢はない。
用途によって異なる判断基準
SAP HANAをアプリケーション基盤またはデータ分析基盤として使用するために必要な人材を見つけるのは簡単ではない。一方で、どの用途においてもSAP HANAがパフォーマンスを向上させる可能性はある。もちろん、こうしたトレードオフの検討は個々の組織の好みによって変わる。
純粋なSAPアプリケーションの用途を除けば、SAP HANAに関する議論が最も激しくなるのは、データベース管理システム(DBMS)やデータウェアハウス(DWH)に利用する場合だろう。導入を検討する組織は、自身のワークロード(データ処理)を想定してベンチマークを実施すべきだ。
利用可能なスキルという点では、SAP HANAの管理とそのためのアプリケーション開発は、他のデータベースの作業とそれほど大きく変わらない。SAPはDBMSとしてのSAP HANAの拡充に注力している。
SAP HANAに限らず、データベースやその他のシステム基盤への多額の投資を考えている組織は、適性評価を実施する必要がある。SAP HANAにまつわる一部の過剰な宣伝は沈静化し、「クラウド、データ管理、アプリケーションを中心にする」というSAPの戦略も固まってきた。そのため、適性評価は以前と比べて実施しやすくなったといえる。とはいえ、適度に明確かつ懐疑的に考え、問題の解決策を探ることが大切だ。
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「SAP HANA」の基礎知識
「SAP HANA」とはどのようなものか。組織でどのような役割を果たすのか。2010年の登場から約10年が経過した今、あらためて学ぶ。
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