SAP、Infor、Microsoft、OracleといったベンダーのERPシステムを検討している企業向けに、各ERPベンダーが提供する導入戦略によってERPの投資対効果がどうなるか考察する。
ERPは、営業、マーケティング、財務、人事、購買、製造、在庫管理、サービスなど、広範な業務に関する機能を提供する。そのため、こうした業務を必要とする企業にとってERPは不可欠なシステムだ。ERPはほぼ全てのシステムやビジネスプロセスに連携させなければならない。そのためERPの導入と連携には時間がかかる可能性がある。ERPからすぐに高い投資対効果を実現したいと考える企業にとっては重要な検討事項になる。
企業がERPシステムを評価する際、その機能と特徴だけでなく、ERPの導入と業務別の採用スケジュール計画にも目を向けることになる。これらは全てERPの投資対効果に影響する。
この評価プロセス中に問うべき重要な質問には以下のものがある。
ここからは、市場をけん引する大手ベンダー4社のSAP、Infor、Microsoft、Oracleが提供するERP製品を、導入と投資対効果に重点を置いて評価する。
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