「従業員監視ソフトウェア」とも呼ばれる「ボスウェア」は、従業員のPCを監視するためのツールだ。PCにボスウェアが入っているかどうかを確認する方法とは。
雇用主が従業員のデバイスにインストールし、行動を監視するためのソフトウェアが「ボスウェア」だ。「従業員監視ソフトウェア」や「生産性監視ソフトウェア」とも呼ばれる。従業員自身が気付いていなくても、ボスウェアがPCにインストールされ、その従業員の業務が監視されている可能性がある。ボスウェアがPCに入っているかどうかを確認する方法とは。
ボスウェアには、次の2つの種類がある。
ソフトウェアに監視されていることが従業員から分かるもの。ボスウェアのオン/オフの切り替えや自分に関する収集データの一部削除を従業員が選択できる場合もある。
ソフトウェアに監視されていることが従業員から分からないもの。雇用主が遠隔でインストールでき、その際には従業員に通知が届かない。
「監視されているのではないか」と疑う従業員は、雇用主と話をすべきだ。尋ねることが気まずい場合、あるいは秘密裏に監視されている疑いがある場合、以下の方法を用いてデバイスにボスウェアがインストールされているかどうかを確かめることができる。
バックグラウンドで稼働しているソフトウェアに、ボスウェアらしきものがないかを確認する。これにはMicrosoftのクライアントOS「Windows」のシステム監視ツール「タスクマネージャー」などのツールを利用するとよい。ただしソフトウェア名が数字を含むランダムな文字列として表示されることがあり、発見しにくい場合がある。システム監視ツールでは検出できないソフトウェアもある。
ボスウェアの中には、対策ソフトウェアからはスパイウェアのように見えるものがある。そのようなボスウェアをインストールする際、管理者はスパイウェア対策ソフトウェアを設定しなければならない。
インターネットトラフィックを監視するソフトウェアによって、ボスウェアの疑いがあるアクティビティーが見つかる可能性がある。
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