レガシーであるERPをクラウドバージョンへとすぐに移行する必要はない。それよりも移行の道筋を全体的に見直す方がいいだろう。
大半の企業はERPシステムを長期間利用する。統計では約8年と推定されている。ERPをクラウドに移行するのであれば、そのために必要な取り組みを考え、自社の現在のニーズだけでなく、将来のビジョンにも基づいて慎重に計画する必要がある。
テクノロジーアドバイザリー企業のTechVentive創立者ブライアン・ソマー氏は、昔ながらのERPベンダーのクラウドサービスに関する問題について手厳しく語る。同氏は「自社のクライアントには、レガシーERPベンダーの利用を見直す」ことを勧めている。最新のクラウドサービスがAI(人工知能)機能やIoT(モノのインターネット)機能を組み込み、今後数年にわたって必要になる機能を提供しているためだ。
「企業は新しいベンダーを調べる必要がある。自社と比べてみて、競争相手が新しいテクノロジーをどのように利用しているかを考えてみるべきだ。もし競争相手が、IoTとAIを活用して自社の機器が常に稼働を続けるようにしているのなら、自社も同じように活用できなければ、市場から追い落とされる」(ソマー氏)
集約とカスタマイズを重ねたERPシステムを手放すのは確かに難しい。業務部門のリーダーは、ERPを業務の中心と考えていて、取引と運用のデータが全てそこに存在するためだ。だが、ビジネスニーズは変化している。データが存在するのは社内のみではなくなっているとソマー氏は指摘する。
「今後は、企業の社屋以外にも膨大な量の情報が存在するようになる。古い時代に設計されたシステムではなく、新しい時代に向けて設計されたシステムが必要だ。また、何が利用できるかに注意を向ける必要がある。新しく登場するベンダーに目を向ける。旧式の使い古された製品を販売し続ける昔ながらのベンダーにこだわってはいけない」(ソマー氏)
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