密かに進む「静かな解雇」の実態【第2回】
窓際族よりもっと辛い? 「静かな解雇」の語られざる実情
テレワークの普及とともに働き方が変わる中で、「静かな解雇」が注目を集めるようになった。一見して通常時とは見分けが付きにくい静かな解雇とは。
テレワークが普及して働き方の標準が変わる中で、職場に対して無言で何らかの意思表示をする行動が注目を集めるようになった。「依頼される仕事の質が変わった」「コミュニケーションに変化があった」などと感じたら、それは「静かな解雇」である可能性がある。昨今の職場で起きている静かな解雇とは、どのような行動なのか。
窓際族より辛い? 「静かな解雇」の実態とは
併せて読みたいお薦め記事
連載:密かに進む「静かな解雇」の実態
徐々に広がる「無言の意思表示」
静かな解雇とは、会社が対象の従業員に対して解雇を言い渡すのではなく、従業員に自発的な退職を促すことだ。静かな解雇のやり方は管理職や対象の従業員、業界によって異なるが、次のような兆候があったら静かな解雇が起きている可能性がある。
極端なフィードバックを受ける
上司が良いフィードバックも悪いフィードバックも十分に提供しなくなった場合、上司はその従業員の仕事の成長に興味がなくなっている可能性がある。
逆に、上司が通常以上に厳しく従業員を批判するときもある。過剰なフィードバックも、それが建設的なものでない場合は、従業員を退職に仕向けることになる。
昇進や昇給がない
昇進を逃すのは残念なことによくあることだが頻繁に起きる場合は事情が異なる。だが昇進や昇給、ボーナス支給の機会を頻繁に逃していて、フィードバックや理由の説明もない場合、その従業員は静かな解雇の対象になっている可能性がある。
チームミーティングやプロジェクトから外される
チームとの強いつながりがあり、活動的なチームメンバーであることは、成功に不可欠だ。会議やプロジェクト、親睦会などのチーム活動から外されている従業員は、静かな解雇の対象になっている可能性がある。会議中に無視されたり、活動に参加する機会を与えられなかったりするのも、危険な兆候だ。
現実的ではない業務量を任される
異常に負担の重い業務や、非現実的な仕事量は従業員を押しつぶし、バーンアウト(精神的または身体的に消耗してエネルギーをなくすこと)や意欲低下を招く。これは静かな解雇のよくある手法であり、無理な仕事と、その達成に関する非現実的な要求により、多くの従業員が自発的な退職に追い込まれる。
目標と成長に関する対話がない
上司が従業員の目標を無視し、従業員の上昇志向に無関心だと、従業員は自分の価値が認められておらず、これ以上は上に進めないと感じる。その結果、多くの従業員は自主退職を選ぶことになる。
指示や管理が細か過ぎる
上司のマイクロマネジメントも、従業員を退職に向かわせる手段の一つだ。「業績評価を過度に頻繁に何度も実施する」「過剰に批判的なフィードバックが多い」「上司が常に監視している」などは、マイクロマネジメントの例だ。
無意味な仕事や退屈な仕事を割り振られる
自分の能力以下の仕事や雑用ばかり担当させられている従業員は、静かな解雇の対象になっている可能性がある。通常ならもっと低いレベルの従業員が担当するような仕事を割り当てられたり、所属部署から仕事が割り振られなくなったりすると、その従業員は自分が正当に評価されていないと感じ、自主退職を選ぶ可能性がある。
上司が関心を示さない
静かな解雇のよくある兆候が、上司の無関心だ。「1対1の会話が少ない」「メールやチャットなどのデジタルコミュニケーションが少ない」「従業員の業務や目標にあからさまに無関心な態度を示す」などはその例だ。
次回は、静かな解雇が起きる原因を解説する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
2
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
5
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
6
レガシーコードを捨てJavaで勘定系を再定義 ソニー銀行、フルクラウド化の全容
-
7
マンガで解説:KSK2稼働で何が変わる? 税務調査の高度化に備えるデータ管理
-
8
「0.3秒のスピード顔認証」の入退室管理が社員に好評 事例に学ぶオフィス改革
-
9
脱VMwareに待った? AI基盤を掲げるBroadcomの思惑と情シスが直面する新コスト
-
10
AWS障害でも補償ゼロの衝撃 サイバー保険で情シスが見落とす「細則の壁」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー