「SAP HANA」にはワークフローの改善、意思決定支援、データ統合という3つの長所がある。企業におけるSAP HANAの用途にはどのようなものがあるだろうか。
前編「医療ITベンダーの技術基盤を『SAP HANA』はどう支えているか」では、医療ソフトウェアベンダーのHarrisLogicが、ビジネスを支えるテクノロジーにSAPのインメモリデータベース「SAP HANA」をどう組み込んでいるかを説明した。後編では、SAP HANAの具体的な用途を紹介する。
SAP HANAを用いた代表的な用途は以下の3つだ。
SAPのグローバルバイスプレジデントを務めるフィリップ・オン氏によれば、「リアルタイムでデータ分析できる」というSAP HANAの機能がビジネスプロセスを効率良く運用することに役立つという。SAP HANAは、データを分析するために保管用のデータベース管理システム(DBMS)からデータマートへデータを移動する必要がない。
「データをデータベースに置いたまま、データをリアルタイムで分析できる。顧客のメリットは計り知れない」とオン氏は語り、これが最も多い用途だと説明する。
データマートやDWHを管理するためにSAP HANAを利用する企業もある。「こうした企業のエンドユーザーはデータをSAP HANA環境に読み込んで、リアルタイムで分析と報告をしている」とオン氏は話す。企業内外のあらゆる場所でデータが爆発的に増加している。そのため、全てのデータをDWHやデータマートに集めて分析するのはもはや不可能だ。
2つ目の用途は、社内外に存在する自社データを仮想的に接続して、リアルタイムにデータを閲覧することだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
専門知識が不要で従来のデータベースの操作から管理まで行えるノーコードWebデータベース。製品の多様化が進む中、自社に最適な製品をどう選べばよいのか。ユーザーレビューから主要製品を比較し、選定のポイントを探る。
物流向けアプリケーションの開発を行うMeeTruckでは、アジャイル開発でPDCAをスピーディーに回すことで、業界での支持を拡大している。そんな同社の躍進を支えているのが、豊富なAPIを誇るコミュニケーションプラットフォームだ。
斬新なアイデアで人気を博すレシート買い取りアプリ「ONE」を提供するWEDでは、認証機能の開発工数を削減すべく、あるクラウドコミュニケーションAPIを導入した。SMS認証機能の実装をわずか2日程度で実現した同ツールの実力を紹介する。
アナログで非効率な業務が多く残る建設現場では、デジタル化によるプロセス改善が、喫緊の課題となっている。現場DXを推進する具体的な方法を提案するとともに、ノーコードツールの導入で大きな成果を収めた事例を紹介する。
ビルメンテナンス事業を展開する裕生では、全社的にDXへの意識が低く、従業員の意識改革に課題を抱えていた。そこで、取り組みの契機とすべくノーコードツールを導入。業務アプリの活用により現場の業務はどのように変化したのだろうか。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。