SAPは、業界や業種、ITアーキテクチャを問わず、あらゆる規模の企業が採用できる充実したERPシステムを提供している。そこに含まれるERP製品はさまざまな企業をターゲットにしている。そのターゲットには、ERPシステムをオンプレミスで運用しようとする大企業もあれば、クラウドへの移行によってレガシーシステムをモダナイズし、他のソフトウェアパッケージの統合を目指す企業もある。初めてERPシステムを導入するユーザー企業が多いが、クラウドベースのERPシステムの導入を考える小規模企業もターゲットだ。少しずつモジュールを拡大しようとする中小企業も同様だ。
製品の選択肢は非常に多い。そのため、SAP ERPシステムの導入を検討する企業は、ERPに対するニーズと予算を評価することが重要になる。サービスやサポート以外に、既存のITアーキテクチャも大切な検討事項だ。サービスやサポートは、ソフトウェアの導入時にしか必要としない企業もあれば、継続的に求める企業もある。自社のニーズによっては、インフラを完全に刷新する必要がない場合もある。というのも、SAPは同社のERPサービスをパブリッククラウドで運用できるよう拡大に努めているためだ。具体的には「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」などのパブリッククラウドで運用可能だ。事実、SAPはこの両クラウドプラットフォームベンダーとのパートナーシップを発表している。
SAPは、主力のオンプレミスシステム向けSAP ERPに加え、「SAP S/4HANA」「SAP S/4HANA Cloud」「SAP Business One」「SAP Business ByDesign」という5つの主要ERP製品を提供している。
補足すると、SAPのERP製品を評価する場合、同社の製品ブランド戦略は分かりづらい可能性がある。例えば、SAPのマーケティング資料で「クラウドERP」に触れている。これは幅広い意味を持つ用語で、その対象にはSAP S/4HANA Cloud、SAP Business ByDesign、SAP Business Oneのクラウド導入のように、複数の製品が含まれる。
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