ハイブリッドクラウドのコストを抑えるデータ管理方法【後編】
ハイブリッドクラウドの高額請求を避ける「データベース」の正しい配置方法
ハイブリッドクラウドのコストを抑えるには、データの使い方や格納場所、接続の方法を考える必要がある。今回は特にデータベースの配置に関するポイントを示す。
前編「ハイブリッドクラウドで無駄な料金を払わずに済む“賢いデータの置き方」で説明した通り、クラウドベンダーは、自社のクラウドとその外部のデータセンター間でやりとりするデータ量に基づいて課金することがある。クラウドベンダーとネットワーク事業者がデータ通信料金を無料にしない限り、ハイブリッドクラウドの利用料は、データの扱い方によって大きく変動する可能性がある。
後編となる本稿は前編に引き続き、ハイブリッドクラウドのコストを抑えるためのデータ管理の方法について説明する。
データベースはどこに置くべきか
データ分析や事業計画に関連するシステムをオンプレミスで運用する企業は少なくない。こうしたシステムで利用するデータベースをクラウドに移行すると、オンプレミスのシステムからデータを取り出す際(下り)の料金が大幅に膨れ上がる恐れがあるため、適切とはいえない。データベースのサイズが中規模以下で、かつデータベースをクラウドとオンプレミスの両方で並列に運用する形式であれば、より現実的に運用可能だ。場合、両データベースの同期を取って更新する必要がある。
ユーザーインタフェースとなるフロントエンドをクラウドで運用するアプリケーションは、口座番号や住所などのデータを確認するためだけに、データベースを照合することがある。その場合は、データベースの重要な要素だけを含むサマリーデータベースをクラウドで管理することを検討する。サマリーデータベースは、オンプレミスのシステムに格納されるデータを使ったクラウド分析アプリケーションを使用する場合にも、役立つ可能性がある。
データベースの配置はデータの用途から考える
ハイブリッドクラウドにデータベースをどう配置するかを計画する際、データの用途を全て検討する必要がある。定期レポートの生成やアドホック分析は、データの更新や削除といったオンライントランザクション処理(OLTP)よりもデータベースの使用率が高いからだ。
レポートや分析のクエリと、OLTPのアクセスでは、リクエストの回数に対して得るデータ量が異なる。データ分析のように大量のデータを利用する用途でデータベースをクラウドに置く場合、下り料金が原因で利用料が大きくなる。トランザクションデータをクラウドに取り込む(上り)料金が無料でも、ユーザーが簡単なクエリを使って、オンプレミスのデータを取り出すときに大量の結果が生み出されると、コストがかさむ恐れがある。
こうした下り料金の高騰を避けるには、クラウドのデータベースにアクセスするレポートアプリケーションや分析アプリケーションを、クラウドで運用することが特に重要になる。
ネットワークとの関係
オンプレミスとクラウドの間を移動するトラフィックが多いほど、VPN(仮想プライベートネットワーク)とクラウド間の接続に掛かる負荷が増え、接続コストがかさむ。ハイブリッドクラウドの構想を練るときは、全てのコストを視野に入れた方がよい。
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ハイブリッドクラウドのコストを抑えるデータ管理方法
データの転送量で課金するクラウドサービスは少なくないが、ハイブリッドクラウドの場合、データの配置次第でそのコストが膨れ上がる恐れがある。ハイブリッドクラウドのコストを抑えるデータ管理の手法を説明する。
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