インタープリタ言語とコンパイル言語を比較
「Java」は遅い言語ではなかった? 「C++」との違いを比較
「Java」の処理速度は他のプログラミング言語と比べて速いだろうか。それとも遅いだろうか。「インタープリタ言語」と「コンパイル言語」の主な違いや、Javaと他言語を比較する際の注意点を紹介する。
「『Java』は遅い?」
これは、プログラムのパフォーマンスをこぞって向上させようとする開発者の間でよく聞かれる質問だ。2019年9月開催の開発者向けカンファレンス「Oracle Code One 2019」でも、Java関連の「Birds of a Feather」(BOF)セッション(特定のテーマに関するインフォーマルのミーティング)において、このトピックが取り上げられた。
この質問に対して「いいえ、Javaは遅くない」と答える人も少なからずいる。実際、他のプログラミング言語と比べても、Javaの処理速度は決して遅くない。Javaが採用している、実行時にプログラムをコンパイルする「JIT(Just-in-Time)コンパイラ」(「実行時コンパイラ」とも)のメモリ管理方法やアーキテクチャが、功を奏しているためだ。
インタープリタ言語対コンパイル言語
Javaには「インタープリタ言語」の側面がある。インタープリタ言語は、プログラムを実行するたびに機械語(コンピュータが読めるコード)に変換するプログラミング言語だ。Javaはプログラムをいったん「バイトコード」という中間コードに変換。Javaプログラムを実行する「Java仮想マシン」(JVM)がこのバイトコードを機械語に変換し、それを読み取って実行する。これに対し、Javaとしばしば比較される「C++」は「コンパイル言語」に分類される。コンパイル言語は、プログラムをコンパイルすることで実行ファイルを作成する。
Javaのバイトコードは、JVMをインストールしたコンピュータであれば、どのコンピュータでも実行可能だ。この仕組みが「一度書けばどこででも動く」というJavaの理念を支えている。だがバイトコードから機械語への変換はリソースを消費するため、パフォーマンスを重視するユーザーや開発者を悩ませる原因となる。
何がパフォーマンスに影響するのか
C++は、プログラムを機械語に直接コンパイルするため、中間コードへの変換は必要ない。これが、C++プログラムがJavaプログラムより高速に動作する傾向がある理由だ。
例外もある。C++プログラムはコンパイル時に、プログラムを実行するシステムのアーキテクチャに基づいて最適化される。具体的には、システムが搭載するプロセッサのアーキテクチャに基づき、その時点で利用可能なプロセッサの機能を利用できるようにコンパイルする。
Javaは違う。Javaプログラムは実行時にシステムを調査する。そのため、JVMは使用可能なシステムの機能に基づいて、生成する機械語を最適化できる。これに対し、C++プログラムでそのような新機能を利用するには、再コンパイルする必要がある。
それでもJavaは遅いのだろうか。「新しいアーキテクチャを持つCPUを搭載するシステムが登場すれば、そのシステムではJavaプログラムの方が、プログラミング言語『C』で記述したプログラムより高速に動作するだろう」。Java開発ツールベンダーのAzul Systemsで最高技術責任者(CTO)を務めるギル・ティーン氏は、Javaを取り扱ったOracle Code OneのBOFセッションでそう語った。
Javaが遅いかと言えば、決してそうではない。ではJavaプログラムは、C++プログラムと同程度に速いのだろうか。必ずしもそうではないが、JavaプログラムがC++プログラム並みに速い場合もあり、Javaプログラムの方が速い場合もある。
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