在宅勤務の再開と継続時のセキュリティ【後編】
テレワークを続けるなら最低限やるべき「3大セキュリティ対策」
新型コロナウイルス感染症の拡大防止策で、在宅勤務などのテレワークを続行する企業は、どのようなセキュリティ対策をすべきだろうか。基本的な対策を紹介する。
前編「テレワーク明けを危険にする『オフィスに戻ってくる社内PC』の脅威と対策」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策として在宅勤務などのテレワーク制度を導入した企業が、オフィス出社を再開させる際のセキュリティリスクと対策を解説した。後編はテレワークを継続する場合のセキュリティ対策を取り上げる。
併せて読みたいお薦め記事
新型コロナウイルス感染症で変わる働き方
在宅勤務時のリスクと対策
テレワーク時の3大セキュリティ対策
テレワークを続行する場合、次の対策がセキュリティ確保にかかる労力を減らす手助けになる可能性がある。
1.認証を強化する
業務システムやデータなどの社内リソースにリモートアクセスする際、多要素認証を要求するよう設定する。以前はハードウェアトークンなど物理的な機器の導入による実装が主流だったが、現在はソフトウェアトークンが選択肢に加わっている。会社支給のスマートフォンに、60秒ごとに新しいPINコードを発行する認証用アプリケーションをインストールするといった具合だ。この認証用アプリケーションを使って、VPNなどのネットワークや業務システム利用時の認証に、パスワードとPINコードの両方を入力するように設定すれば、パスワード盗難に対するセキュリティを強化できる。
2.社内LANのみで利用できるセキュリティ機能への依存度を下げる
企業が社内LAN内で稼働させているセキュリティ製品で、社外の業務用デバイスを制御したい場合、一般的には業務用デバイスをいったん社内LANに接続させなければならない。この場合、ネットワークに及ぼす悪影響が大きくなることがある。
例えばOSやアプリケーションのアップデートが必要になった場合、全ての業務用デバイスが職場にあるのなら、社内LANのアップデートデータ管理用サーバからデータをダウンロードすればよい。しかし従業員のテレワーク中、社外にある全ての業務用デバイスがVPN経由で社内サーバからデータをダウンロードしたら、VPNに過剰な負荷が集中することになる。ベンダーから直接アップデートデータをダウンロードできるようにすることを検討しよう。
3.スプリットトンネリングを許可する
スプリットトンネリングとは、VPN接続が必要な通信のみVPNを経由させる通信技術だ。かつてはスプリットトンネリングを禁止することが、VPNのベストプラクティスだった。全てのトラフィックを監視することで、侵害の兆候がないかどうかを漏れなく確認しやすかったためだ。現在は暗号化技術が発展し、スプリットトンネリングを許可してもセキュリティに大きな悪影響を与えない場合がある。スプリットトンネリングはVPNの可用性を向上させる可能性があるため、検討の余地はあるだろう。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー