導入企業に聞く「Zoom Phone」の活用法【中編】
バイオ製薬会社が選んだ「BYOC」とは? 脱PBXせずに「Zoom Phone」を使う方法
音声クラウドサービス「Zoom Phone」の導入に当たり、バイオ製薬会社のGilead Sciencesはレガシー設備を併用する「BYOC」(Bring Your Own Carrier)を採用した。そもそもBYOCとは何か。そのメリットは。
前編「バイオ製薬会社が『Zoom Phone』を選んだ“合理的”な理由」で紹介した通り、バイオ製薬会社のGilead Sciencesはもともとオンプレミスインフラで利用していたユニファイドコミュニケーション(UC)製品を将来的にUCのクラウドサービス、つまりUCaaS(Unified Communications as a Service)に移行する計画を持っていた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴って計画の前倒しを迫られた同社は、Zoom Video Communicationsの音声クラウドサービス「Zoom Phone」の導入プロジェクトに取り組んだ。
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既存PBXを撤廃しない「BYOC」のアプローチとは
Zoom Phoneへの移行に当たって、Gilead Sciencesは「BYOC」(Bring Your Own Carrier)のアプローチを採用した。
BYOCは既存の通信事業者(キャリア)との契約を維持しながら、Zoom Phoneを導入する方法だ。Gilead SciencesのITディレクターを務めるケビン・アトキン氏のチームは、BYOCのおかげでZoom Phoneへの移行前に各事業所の通信ニーズを評価できた。各事業所がZoom Phoneへの移行を主体的に判断できるようにもした。
Gilead Sciencesは合併・買収(M&A)の結果としてレガシーなPBXを複数保有していた。アトキン氏はBYOCの取り組みを通じて、Zoom Phoneにすぐに移行できる従業員を見極めることができたという。同社にはM&Aの結果、3つの異なるPBXを設置している事業所があった。同氏のチームはその事業所にいる従業員の電話要件を評価し、従業員の半数にZoom Phoneへと移行してもらった。残る半数には引き続き既存PBXを利用してもらうことにした。
後編はZoom Phone導入プロジェクトの例として、Web会議ハードウェアベンダーLogitechの事例を紹介する。
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