クラウドの2大資格どちらを取る?【後編】
“有能エンジニア”が選ぶCompTIA資格「Cloud+」と「Cloud Essentials+」の違い
「CompTIA Cloud+」と「CompTIA Cloud Essentials+」は、どちらもクラウドサービスに関わるエンジニアに役立つ資格だ。それぞれ扱う知識の領域や深さにどのような違いがあるのかを解説する。
IT業界団体のコンピュータ技術産業協会(CompTIA)はクラウドサービスに関する認定資格として、「CompTIA Cloud+」(以下、Cloud+)と「CompTIA Cloud Essentials+」(以下、Essentials+)を用意している。どちらもエンジニアにとって価値のある資格だが、扱う知識の領域や深さに違いがある。Cloud+とEssentials+のそれぞれでは、クラウドサービスに関するどのような知識の習得ができるのか。
CompTIAの「Essentials+」と「Cloud+」の違いは?
併せて読みたいお薦め記事
連載:クラウドの2大資格どちらを取る?
エンジニアの年収を上げる資格以外の方法
Essentials+
Essentials+はクラウドサービスに関連するビジネス慣行と、この慣行が組織に与える影響を重視している。どちらの資格もクラウド技術とそれらがビジネスに与える影響に関して評価する点では同じだが、Essentials+はCloud+に比べて、技術よりもビジネスに焦点を当てている。
Essentials+試験の概要は以下の通りだ。
- 試験番号:CLO-002
- 受験料:138ドル(1万1142円)
- 制限時間:60分
- 合格ライン:720スコア以上(100~900のスコア形式)
- 推奨される実務経験:IT環境でのビジネスアナリストとしての6~12カ月の経験
Essentials+が確かめる知識は以下の領域が対象だ。
- クラウドのコンセプト
- クラウド環境下でのビジネス原則
- マネジメントとテクニカルオペレーション
- ガバナンス、リスク、コンプライアンス、セキュリティ
どちらのクラウド認定資格が自分に最適か
筆者は長年、システム管理に携わったが、キャリア形成に苦労した。ビジネス慣行やビジネス上の問題への理解が不足していたからだ。ITリーダーの役割に就くつもりなら、こうしたビジネススキルが不可欠であり、そのためにはEssentials+がうってつけの資格となる。現場のクラウド管理者であってもEssentials+の内容から得られる恩恵があるはずだ。
しかし、その逆は正しいとは言えない。非IT部門の人材がCloud+を取得してクラウド管理の実務について知る必要はない。
非IT部門の人材にEssentials+を推奨する理由の一つに、この認定資格が比較的シンプルで、他のCompTIA試験ほど専門的ではないことがある。Essentials+試験に出る用語は、非IT人材であっても知っている可能性がある。
Cloud+とEssentials+は、いずれもキャリアを発展させる良い方法だ。クラウドサービスに対するベンダー中立の見方を提示しており、それは強固な基礎力の土台になる。また、こうした見方ができることは、マルチクラウドの準備が整っているということだ。マルチクラウドでは、組織はさまざまなサービスをさまざまなクラウド環境でホストするからだ。あるサービスをAWSで、別のサービスをAzureで、といった具合だ。
なお、Cloud+とEssentials+のどちらの試験も、クラウドリソースの最適化によるコスト管理を重視していることも注目に値する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社クレオ] IT部門を“価値創造組織”へ転換 IT管理プロセスの改革で戦略的リソースを確保 -
製品資料
[株式会社クレオ] Excel管理が限界に――ITサービス管理の脱・属人化と運用高度化を実現する方法 -
製品資料
[株式会社クレオ] 西武グループやイオングループも実践 事例に学ぶ「ITサービスデスク業務」改善 -
製品レビュー
[株式会社クレオ] 「使われないITシステム」から脱却 現場が求める業務改善を実現する方法 -
事例
[TXOne Networks Japan合同会社] 工場を止めずにOTの潜在リスクを可視化 事例に学ぶOTセキュリティの第一歩
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
2
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
3
IT業界の女性は9割が10年で消える 人材枯渇を招く“見えない壁”の正体
-
4
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
5
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
6
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
7
BMWも導入 78兆円市場に化ける「フィジカルAI」の衝撃
-
8
千葉大はなぜ「Google Cloud」を選んだか “取りあえずIaaS”からの脱却
-
9
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
10
「データ活用とAI活用の実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
6
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
7
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー