脆弱性管理の成否を分ける「処理」の効率化

ASM導入後に発覚した“運用の落とし穴” 三菱自動車が選び直しで重視した基準

サプライチェーンの複雑化に伴って、IT部門が把握し切れない「外部公開資産」のリスクが顕在化している。これらを狙うサイバー攻撃に対抗するため、三菱自動車工業はなぜASMツールの「選び直し」を決断したのか。

 企業のITインフラがグローバル規模で拡大し、サプライチェーンが複雑化する昨今、自社で把握し切れない「外部公開資産」がサイバー攻撃の標的として顕在化している。これらを狙うサイバー攻撃の勢いも増しており、関連会社を含む資産を可視化してリスクを管理するASM(アタックサーフェスマネジメント)ツールがますます重要になっている。

 三菱自動車工業は、グローバル拠点や関連会社を含む広範なITインフラにおいて、インシデント調査や脆弱(ぜいじゃく)性のモニタリングを担ってきた。同社は2023年にASMツールの利用を開始したものの、運用を進める中で「資産とリスクの情報をより効率よく活用して、外部公開資産を包括的に把握できるシステム構成」の必要性に直面し、新たなASMツールの検討を始めた。

 新たなASMツールの検討で三菱自動車工業が重視したのは、外部公開資産の網羅的な把握に加えて、「見つけ出したリスクをいかに効率よく処理できるか」という点だ。以前の運用では、どの資産にどのリスクが結び付いているかが整理されておらず、膨大なデータを自力で突き合わせて特定するまでに時間がかかっていたためだ。

なぜ「選び直し」が必要だったのか 運用の成否を分ける選定基準

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