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導入事例:「ハイブリッドクラウド」活用法をユーザーに聞く

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、ハイブリッドクラウドに関する事例の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

ハイブリッドクラウドとは メリットと用途を解説

 ハイブリッドクラウドは、一般的にはオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスを組み合わせて、双方で単一のワークロード(アプリケーション)を実行できるようにしたシステムを指す。通常はオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスをネットワークで接続させることが必要になる。構成要素にはオンプレミスのデータセンターとクラウドベンダーのデータセンターだけでなく、データの発生源であるエッジデバイスを含む場合がある。(続きはページの末尾にあります)

ハイブリッドクラウド関連の事例

「クラウドネットワークシンポジウム2011」リポートの中編。国内屈指のクラウドサービスIIJ GIOのプラットフォームサービスと、大量のトラフィックをノンストップで処理する楽天のシステムについて紹介する。

2011年3月22日

企業がハイブリッドクラウドを使う理由

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違い

 オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方でワークロードを実行することで、必要なリソース(CPUやストレージなど)の量や予算に合わせて、両方を使い分けられるようになる。大手クラウドベンダーのAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleは、ハイブリッドクラウドの管理サービスを提供している。

 ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは似た言葉だが、両者の意味には違いがある。ハイブリッドクラウドは、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方を利用することを指す。これに対してマルチクラウドは、2社以上のベンダーのクラウドサービスを利用することを意味する。

ハイブリッドクラウドのメリットと用途

 データセキュリティの選択肢を広げやすいのが、ハイブリッドクラウドの特徴だ。機密性の高いワークロードはオンプレミス型プライベートクラウドで実行し、機密度の低いワークロードはクラウドサービスで実行するといった使い方ができる。

 ワークロードを実行するときに、費用対効果の高いインフラを状況に合わせて選択できるメリットも、ハイブリッドクラウドにはある。オンプレミス型プライベートクラウドは、ユーザー企業が所有して運用する。このときに、まとまった金額の初期導入費用が必要になる。一方でクラウドサービスの利用料金は、変動費や運用費として会計処理できる。ハイブリッドクラウドでは、ワークロードのリソース需要がオンプレミス型プライベートクラウドの限界を超えた場合にクラウドサービスに切り替え、追加のリソースを利用できるようにするといった運用ができる。

 ハイブリッドクラウドでは、1つのワークロードの複数の構成要素を、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方で実行することが可能だ。こうすることでワークロードに冗長性を持たせて、レジリエンス(回復力)を高めることができる。

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