NEC、環境情報管理クラウドサービスの提供を開始省エネ法対策をクラウドで

NECがCO2排出量などを全社規模で管理するクラウドサービスを発表。低価格で導入でき、各種分析やレポート出力にも対応する。

2011年06月10日 16時37分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 NECは2011年6月10日、同社の環境情報マネジメントソリューション「GreenGlobe」を強化し、環境負荷に関する情報や企業の電力使用量などを一元管理できるクラウドサービスの提供を発表した。

 GreenGlobeは、NECが提供するCO2排出量などの管理システム。環境パフォーマンスデータ、環境会計データを国内外の拠点から収集し、事業者全体で一元管理できる。Excelを介した入力が特徴だ。従来パッケージでの提供のみだったが、今回新たにWeb経由で一元管理でき、システム導入が不要なクラウド型サービスとしての提供を開始する。

 具体的に提供されるのは、CO2排出量などの環境負荷情報を世界中の拠点から収集し、本社で一元管理できる「GreenGlobe Data Visualizer」、企業全体の電力使用量を管理する「GreenGlobe Energy Viewer」の2種類。

 GreenGlobe Data Visualizerはパブリッククラウドを利用したシステムで、環境負荷の原因となるエネルギー(電力・燃料)や化学物質、紙、水などの使用量、およびCO2や廃棄物の排出量に関するデータを複数拠点から収集し、一元管理する。収集データは自在に編集可能であり、CSRレポートや行政機関への報告書など、用途に応じて最適な形式に加工することが可能。日本語のほか、英語・中国語に対応する。

 GreenGlobe Energy Viewerは、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)や他の消費電力収集システムと連携し、企業全体の日別や時間帯別の電力使用量を本社で一元管理できるようにするシステム。全社の電力使用量をグラフで確認したり、実績や目標と対比して使用量の予測シミュレーションを行える。電力使用量に基づき電力コストやCO2排出量を部門単位に表示する機能も持つ。パッケージ版・クラウド版とも2011年7月末から提供開始予定。

 GreenGlobe Data Visualizerは3250円/月(1ユーザー)、GreenGlobe Energy Viewer(クラウドサービス)は200円/月〜(1部門)、GreenGlobe Energy Viewer(パッケージ版)が50万円からとなっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news094.jpg

「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...

news074.jpg

SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...

news161.jpg

「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...