NECがCO2排出量などを全社規模で管理するクラウドサービスを発表。低価格で導入でき、各種レポート機能にも対応する。
NECは2011年6月10日、同社の環境情報マネジメントソリューション「GreenGlobe(グリーングローブ)」を強化し、環境負荷に関する情報や企業の電力使用量などを一元管理できるクラウドサービスの提供を発表した。
GreenGlobeは、NECが提供するCO2排出量などの管理システム。環境パフォーマンスデータ、環境会計データを国内外の拠点から収集し、事業者全体で一元管理できる。Excelを介した入力が特徴だ。従来パッケージでの提供のみだったが、今回新たにWeb経由で一元管理でき、システム導入が不要なクラウド型サービスとしての提供を開始する。
具体的に提供されるのは、CO2排出量などの環境負荷情報を世界中の拠点から収集し、本社で一元管理できる「GreenGlobe Data Visualizer(グリーングローブ・データ・ビジュアライザー)」、企業全体の電力使用量を管理する「GreenGlobe Energy Viewer(グリーングローブ・エナジー・ビューア)」の2種類。
GreenGlobe Data Visualizerはパブリッククラウドを利用したシステムで、環境負荷の原因となるエネルギー(電力・燃料)や化学物質、紙、水などの使用量、およびCO2や廃棄物の排出量に関するデータを複数拠点から収集し、一元管理する。収集データは自在に編集可能であり、CSRレポートや行政機関への報告書など、用途に応じて最適な形式に加工することが可能。日本語のほか、英語・中国語に対応する。
GreenGlobe Energy Viewerは、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)や他の消費電力収集システムと連携し、企業全体の日別や時間帯別の電力使用量を本社で一元管理できるようにするシステム。全社の電力使用量をグラフで確認したり、実績や目標と対比して使用量の予測シミュレーションを行える。電力使用量に基づき電力コストやCO2排出量を部門単位に表示する機能も持つ。パッケージ版・クラウド版とも2011年7月末から提供開始予定。
GreenGlobe Data Visualizerは3250円/月(1ユーザー)、GreenGlobe Energy Viewer(クラウドサービス)は200円/月〜(1部門)、GreenGlobe Energy Viewer(パッケージ版)が50万円からとなっている。
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