電気自動車のレース「フォーミュラE」で、Porscheのチームは走行する車体が生み出すデータを利用する。Porscheがそのために活用する仕組みとは。
TAG Heuer Porsche Formula E Team(以下、Porsche Formula E Team)は、電気自動車のフォーミュラ1(F1)と呼ばれる自動車レース「ABB FIA Formula E World Championship」(以下、フォーミュラE)の出場チームの一つだ。同チームは、ハイブリッドクラウド(オンプレミスインフラとクラウドサービスを併用する構成)を構築してデータを管理している。
Porsche Formula E Teamは、データをクラウドサービスで管理するために以下を利用している。
同チームがハイブリッドクラウドでデータを管理する際に役立っているのが、NetAppのソフトウェア「Global File Cache」(GFC)だ。GFCは、さまざまな場所に分散しているファイルサーバをクラウドサービスに集約し、一元管理する機能を持つ。
データは基本的にクラウドサービスに格納される一方で、頻繁にアクセスするデータはレース会場のストレージに保存される。レース会場のストレージにないデータを使いたい場合は、クラウドサービスからデータを呼び出すことができる。自動車メーカーDr. Ing. h.c. F. Porsche(以下、Porsche)でモータースポーツ分野におけるIT責任者を務めるフリーデマン・クルツ氏は、この仕組みを「ハイブリッドクラウドなのにシームレスだ」と述べる。
第4回は、限られた時間、人員、予算の中でデータ管理を最適化していくための方法をPorscheの事例で掘り下げる。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。
半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。
システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。
生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。