アプリケーション開発分野において、「GitHub」はソースコード共有サービスとして一定の地位を築いている。GitHub社が続けてきた機能拡張の根底にある信念を、同社のCEOが語る。
ソースコード共有サービスを運営するGitHub社(2018年にMicrosoftが買収)のCEO、トーマス・ドームケ氏は、AI(人工知能)技術が開発者を支援することに期待を寄せている。同社が提供する、AI技術を活用したソースコード自動生成ツール「GitHub Copilot」は、ドームケ氏がそうした期待を込めるツールの一つだ。GitHub Copilotをはじめ、GitHubが開発者を支える存在として何を目指してきたのかを同氏に聞いた。
―― GitHub社の戦略についてお聞きします。2018年にMicrosoftがGitHub社を買収してから、さまざまな変化が生じました。GitHub Copilot、オンライン開発環境「GitHub Codespaces」などを備え、単なるソースコード共有サービスを超えた存在になっています。GitHubの進化について、どのように考えていますか。
ドームケ氏 素晴らしい質問だ。確かにGitHubの始まりはソースコード共有サービスだ。それはGitHubの「Git」に当たる(注)。サービス開始当初から、われわれはオープンソースプロジェクトのソースコードホスティングサービスを開発者に無料で提供していたし、プライベートプロジェクトにも無料で提供していた。
※注:Gitはバージョン管理ツールであり、複数の人による同一ソースコード群の管理を可能にする。
アプリケーション開発が複雑になるにつれ、開発者はより多くのタスクをこなさなければならなくなった。当社は開発者を第一に考える必要がある。つまり開発者がアプリケーションを構築するために必要な全情報を、ソースコードが置かれている場所、つまりGitHubで入手できるようにしなければならない。
もし必要な情報を得るために、ソースコードリポジトリ以外の場所を訪れなければならないのであれば、開発者は全く訪れないか、3カ月に1度程度しか訪れないだろう。サイバーセキュリティやデータレジデンシー(データの保存場所)に関するコンプライアンス要件を考えると、この状況は継続させるべきではない。アプリケーションの設計プロセスを通じて、全ての必要な情報をGitHubで入手できるようにしておく必要がある。
そこで「開発者ファースト」を実現するために、われわれはGitHubに足りない機能は何かを考えた。2018年にはCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツール「GitHub Actions」を発表し、GitHubのリポジトリに対して開発者がさまざまなタスクを自動実行できるようにした。
第7回は、GitHubのクラウドサービスを活用した展望をドームケ氏に聞く。
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