VDI vs, DaaS
クライアントPCは「クラウド」と「仮想化」へ、従来のPCはお役御免?
ある大学のグループは、デスクトップインフラのリフレッシュを検討していた。VDIを実装するよりもクラウドに移行する方が、同グループにとって最適な選択肢であることが判明した。
デスクトップインフラのリフレッシュというニーズを抱えていたある大学のグループは、DaaS(仮想デスクトップサービス)とVDI(仮想デスクトップ基盤)を比較検討し、クラウドデスクトップのメリットが仮想デスクトップのメリットを大きく上回ることを特定した。
プエルトリコEduK Group(EduK)は、最近、米Corporate IT Solutionsがホストするプライベートクラウドにデータセンターを移行した。だが、プエルトリコに本拠地を置くEduKのサーバ、スイッチ、ネットワークではダウンタイムが発生していた。その原因の1つはワークロードが増えたことにあった。
Corporate IT Solutionsは最近、同社の新しいDaaSである「pCloud Workspace」の試用の話をEduKに持ち掛けた。フロリダテクニカル大学やプエルトリコのナショナルユニバーシティなど、フロリダとプエルトリコで大学のネットワークを運営しているEduKにとって、これはタイムリーな話だった。同グループは、2万5000人の学生層を保有し、37カ所にあるキャンパスでは約3000人の従業員を抱えている。
「EduKでは経年劣化するPCのインフラへの対処法を模索しており、新しいPCへの再投資や自分たちでPCを管理しなければならない状況を回避する手段に関心を持っていた」と独立系ITコンサルタントで、EduKのIT部門の専務取締役を務めるデリク・オッタビアーノ氏はいう。
オッタビアーノ氏は具体的な名前を挙げることは断ったが、EduKでは同グループが使用するデスクトップ環境について他にも幾つかのDaaSプロバイダーを検討していたという。だが、今日では、さまざまな選択肢がある。米VMware、米Microsoft、米Amazon Web Servicesなど、大手ベンダーのサービスを検討することも、多数のもっと小規模なプロバイダーのサービスを検討することもできる。
EduKは既にCorporate IT Solutionsのプライベートクラウドを利用していたため、VDIを実装するよりも、DaaSを利用する方が理にかなっていた。また、同グループはハードウェア基盤を増やすことも懸念していた。
「これだけ組織の範囲が広いと、キャンパスのある37カ所でインフラを管理するよりも、全てのインフラをクラウドに集めて一元管理した方がずっと効率的だ。似たような環境かもしれないが、コストは今よりもずっと高かった。また、各キャンパスでVDIサーバとして機能するインフラを設置したとしても、各キャンパスの収容人数をまかなうには不十分だ。
Corporate IT SolutionsのDaaSモデルを利用すると、全てのアプリケーションとデスクトップを当グループのプライベートクラウド内で隣合せに並べて配置できる。そのため、テスト、展開、ソフトウェアの更新などが必要な場合は、複数の場所ではなく、1カ所でまとめて行うことが可能だ」(同氏)
ただし、EduKはDaaSの導入を機能させる上で、幾つかの課題に直面している。キャンパスのどの場所がDaaSから最大の恩恵を受けられるのかについては、まだ調査中だ。また、DaaSの運用に必要なことを処理できるネットワーク機能の実現にも取り組んでいる。
「DaaSテクノロジーの素晴らしさも、それがEduKのインフラに適合することも分かっている。だが、当グループでは、幾つかのキャンパスへのDaaSの導入を確実に成功させるために通信を拡充しているところだ」(オッタビアーノ氏)
オッタビアーノ氏によると、この計画は、pCloud Workspaceを特定の地域の従業員ユーザーに対して戦略的に展開し、将来的には利用範囲を学生ユーザーまで拡大する可能性があるという。
EduKは現在もCorporate IT Solutionsと連係して、一部の大学固有のレガシアプリケーションがpCloud Workspace環境で確実に動作するようにしている。例えば、ある医療大学固有のアプリケーションについては、同環境で動作するかどうかを検証しなければならない。
pCloud Workspaceの価格は1ユーザーに付き月額125~175ドルだ。
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