大枚はたいても元は取れる
「ThinkPad X1 Extreme」、ベテランレビュアーが手放しで褒める高性能ノートの実力は
「ThinkPad X1 Extreme」は、長年数々のノートPCをレビューしてきた筆者が「自分のメインPCを上回る性能を持つ、現行世代のハイエンドノートPCに出会ったのはこれが初めて」とまで手放しで評価する製品だ。
2019年4月上旬にLenovoから、修理中の代替品として2台のノートPCが送られてきた(訳注:原文記事公開日は4月22日)。具体的には、Lenovoが気前よく選んでくれたのは「ThinkPad X1 Extreme」と「ThinkPad X380 Yoga」だ。今回はX1 Extremeを使ってみた体験を紹介する。6コアプロセッサを搭載するこのX1 Extremeは、実に強力かつ快適に動作する。これは正直な感想だ。技術通にとってはかなりインパクトのあるコンポーネントを装備している。
高性能コンポーネントが支える快適動作
説明に入る前に、まずPiriformの無料のハードウェア情報収集ツール「Speccy」で、スペックの一部を見てみよう。
筆者に届いたX1 Extremeは、非常に充実した構成となっている。CPUは6コアの「Intel Core i7-8850H」(Coffee Lake、第8世代)、メインメモリは32GBのDDR4-2666準拠メモリモジュール、CPU内蔵GPU(グラフィックス処理プロセッサ)は「Intel UHD Graphics 630」、外部GPUはNVIDIAの「GeForce GTX 1050 Ti」、ストレージはSamsung ElectronicsからOEM(相手先ブランド)供給された2台のNVMe準拠SSD(「960シリーズ」相当、1TBおよび512GBユニット)。端的に言ってこのX1 Extremeは、筆者の仕事用メインPCより高速だ。ちなみにメインPCはデスクトップで、マザーボードはASRockの「Z170 Extreme7+」、CPUは「Intel Core i7-6700」(Skylake、第6世代)、メインメモリは32GBのDDR4-2132準拠メモリモジュール、ストレージはSamsungの512GBのSSD「950 PRO」といった構成だ。
これまで筆者はノートPCを数多くテストしてきた。とりわけ2000年代には何十台ものマシンをテストしてレビュー記事を寄稿した。だが自分のメインPCを上回る性能を持つ、コンパクトな現行世代のハイエンドノートPCに出会ったのは、これが初めてだ。Lenovoは2019年に新世代のモデルをリリースする。これらは、指標の数値も実際の使い勝手も素晴らしい現行のX1 Extremeよりも、さらに優れたものになるだろう。
もっとも、筆者はデスクトップからノートPCに乗り換えようとまでは思わない。大容量のストレージが必要だからだ(今は、メインのデスクトップPCに10台のドライブを接続している。ドライブは128MBのSSDから4TBのHDDまで、さまざまなものを使っていて、総容量は13.5TBだ)。しかも筆者はハイエンドのグラフィックスカード(GPUとしてNVIDIAの「GeForce GTX 1070」、グラフィックスメモリとして8GBのDDR5を搭載するMSI製カード)を使って、4K(横が約4000ピクセルの解像度)の27型モニターを2台利用することで、仕事用に広い画面スペースを確保している。
値段が高いだけのことはある
それでも、X1 ExtremeはハイエンドCPUを搭載し、メインメモリ容量も最大構成時に次いで多く(最大64GBまで搭載可能)、素晴らしいパフォーマンスを発揮する。筆者の息子は宿題用として愛用している。筆者自身も、法的な契約に関連する案件で何回か外出したときに持ち出して使い、非常に重宝した。
読者の皆さんが出先で使う仕事用のノートPCを探していて、2700~2800ドルくらいまでの出費はいとわないなら、このマシンは申し分ないだろう。筆者が前に買ったLenovoのノートPCのように長持ちすれば(筆者は2013年に「ThinkPad T520」と「ThinkPad X220 Tablet」を買った。どちらもまだしっかり現役だ)、大枚をはたいて買っても、新しいモデルへの買い替えが必要になるまでに十二分に元が取れるだろう。
以上のように、X1 Extremeは極めて魅力的だ。強くお薦めしたい。
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