インテリジェントプロセスオートメーション入門【前編】
RPAの進化形「インテリジェントプロセスオートメーション」とは 2つの違いは
RPAよりもさらに高度な自動化が可能な、人工技術(AI)技術を組み込んだ「インテリジェントプロセスオートメーション」が台頭しつつある。RPAとは何が違うのか。
人や紙に縛られていた作業を電子化するには、さまざまな業務プロセスやデータ、ワークフロー、システムを組み合わせて自動化し、効率を高める必要がある。ただし単に業務プロセスを自動化するだけでは、十分ではない。既存のプロセスを効率化することにメリットはあるが、今までと同じ作業をするだけでは競争の優位性につながらない。
先進的な企業は、職場環境のより複雑な課題を解決し、データから価値やインサイト(洞察)を引き出すために、自動化システムに機械学習を始めとした人工知能(AI)技術を組み込んだ「インテリジェントプロセスオートメーション」の用途に着目している。
非常に人気が高い「ロボティックプロセスオートメーション」(RPA)ツールは、ソフトウェアロボットを利用した業務プロセスの自動化という概念を導入した。ソフトウェアロボットは、キーボードやマウスの操作を介して、既存のアプリケーションに存在するアクションやタスクを実行する。
「RPA」のままではなぜ駄目なのか
ただしRPAツールのソフトウェアロボットで自動化できるのは、システムを操作する定型作業の単純な繰り返しだけだ。
RPAツールで作成するソフトウェアロボットは、自動化対象のシステムで日常的に発生する人の操作を記録して、模倣する。データを適切な形式やスプレッドシートに変換するのには便利だが、インテリジェント機能を備えていない。そのため決定を下したり、書き換えが必要な情報を扱ったり、アプリケーションのアップデートによるユーザーインタフェース(UI)変更を理解して処理したりすることはできない。いつ、何を、どのように使えばいいか判断を要する場面では、人が介入しないと先に進むことができないのだ。
こうした判断を自動化するには、AI(人工知能)技術を使って新しい情報やデータに動的に適応できるシステムの活用を始める必要がある。そうした高度なインテリジェント機能を導入することにより、同じ手順を自動化して繰り返すだけの単純なRPAツールを、組織に大きな影響を及ぼすインテリジェントプロセスオートメーションツールに進化させることができる。
後編では、インテリジェントプロセスオートメーションの3種類の用途から、導入のメリットを考える。
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インテリジェントプロセスオートメーション入門
AI技術を活用して業務を自動化する「インテリジェントプロセスオートメーション」は、「RPA」よりも複雑な業務プロセスを自動化できる。顧客対応や保険金請求の事例から、その用途とメリット、適切な導入方法を説明する。
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