チャットbotと開発ツールの進化【後編】
「チャットbot開発ツール」とは? Google、Microsoft、AWSのサービスを比較
「チャットbot開発ツール」は、エンドユーザーが簡単にチャットbotを開発できるように進化しつつある。GoogleとMicrosoft、AWSといった主要ベンダーのチャットbot開発ツールの特徴を説明する。
人と対話するプログラム「チャットbot」の開発に必要なツールは、非開発者にも使いやすくなりつつある。企業は現在、チャットbotを開発し、Webサイトやモバイルアプリケーション、音声アシスタントに導入するためのテンプレートや設計オプションを備えた、さまざまな「チャットbot開発ツール」を見つけることができる。前編「普通のチャットbotと『AIチャットbot』の違いとは?」に引き続き、チャットbotとともに進化が進むチャットbot開発ツールについて説明する。
Dialogflow(Google)
チャットbot市場にいち早く参入したサービスの一つが、Googleの「Dialogflow」だ。Dialogflowは、開発者やエンドユーザーが既存の自然言語処理(NLP)技術を利用して、チャットbotを開発するためのシンプルなツールだ。開発したチャットbotは、Webサイトや「Slack」「Facebook Messenger」といったビジネスチャット/インスタントメッセンジャー、「Amazon Alexa」「Google アシスタント」といった音声アシスタントなど、幅広いコミュニケーションツールと連携させることができる。
Microsoft Bot Framework(Microsoft)
Microsoftも独自のチャットbot開発ツール「Microsoft Bot Framework」を提供している。Bot Frameworkは、各ベンダーが提供するメーラーやコミュニケーションツールといったサービスと、開発したチャットbotを連携させるための機能を備える。開発したチャットbotはパブリッククラウドの「Microsoft Azure」でホストすることが可能だ。またMicrosoftは、チャットbot開発ツール「Botkit」を提供するXOXCOを買収している。
Amazon Lex(AWS)
Amazon Web Services(AWS)も、会話型インタフェースサービス「Amazon Lex」でチャットbot開発機能を提供している。Amazon Lexは、音声アシスタントの「Amazon Alexa」を支えているのと同じ技術を使用している。開発したチャットbotはWebサイトやモバイルアプリケーション、各種メッセージングサービスと連携させることができる。
さまざまなベンダーのチャットbot開発サービスの特徴
IBMも同社の人工知能(AI)エンジン「Watson」を組み込んだチャットbotの開発機能を提供している。SAPも同様の機能の提供を目指し、AIチャットbotベンダーのRecast.aiを買収した。
他にもChatfuelやWistbit(「BotStar」の名称で事業展開)、Flow XOなどの複数のベンダーが市場に参入し、チャットbot開発ツールの開発提供に注力している。中でもReplyが提供するチャットbot開発ツールは、顧客などのエンドユーザーとのやりとりに不備があった際、そのやりとりを担当者に通知できる機能をチャットbotに組み込むことができる。担当者はこの機能を使うと、エンドユーザーを満足させられなかったときのやりとりの内容を把握でき、チャットbotの回答の精度を改善させやすくなる。
チャットbot開発のコストと複雑さは軽減されつつある。会話技術の実装も、比較的容易になっている。顧客や従業員の満足度が重視される中、チャットbotは活用の機が熟している。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
6
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
7
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
-
10
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー