ブロートウェアの取り除き方【後編】
Windows 10やAndroid、iPhoneの厄介アプリ「ブロートウェア」を取り除く方法
セキュリティリスクを生むプリインストールアプリケーション「ブロートウェア」をアンインストールするにはどうすればよいのか。「Windows 10」「macOS」「Android」「iOS」それぞれの方法を解説する。
デバイスにあらかじめインストールされており、サイバー攻撃の危険性を招くアプリケーションを「ブロートウェア」と呼ぶ。前編「Windows 10やAndroid、iPhoneの厄介アプリ『ブロートウェア』とは 何が危険か」は、ブロートウェアの危険性と発見方法を解説した。後編はブロートウェアをデバイスから排除する方法を説明する。
併せて読みたいお薦め記事
Windows向けセキュリティ対策
モバイルデバイス向けセキュリティ対策
OS別、デバイスからブロートウェアを削除する方法
Windows 10
IT部門が「Windows 10」のブロートウェアを削除するための選択肢の一つは、コマンドラインインタフェース(CLI)の「PowerShell」を使うことだ。これにはまずPowerShell用コマンドレット(簡易コマンド)の「Get-AppxPackage」を利用する。Get-AppxPackageは、PCにインストールされたアプリケーションパッケージ(アプリケーション本体とそれを管理するツールや関連データ一式)を参照できる。続いて別のコマンドレット「Remove-AppxPackage」を利用すれば、個別に操作することなく複数のPCからブロートウェアを削除できる。
Windows 10を仮想マシン(VM)にインストールし、適切な設定を施すことでブロートウェアを取り除いたVMを構築することでも、ブロートウェアを削除できる。構築したVMを基にOS構成用イメージファイルを作成し、それを使ってブロートウェア除去済みのWindows 10を管理対象のPCに配信すれば、ブロートウェアを削除可能だ。
macOS
「macOS」でブロートウェアを削除する方法の一つが、OS標準のアンインストーラーを使うことだ。手順としては、「アプリケーション」フォルダを開いて、削除したいアプリケーションのアイコンを「ゴミ箱」にドラッグアンドドロップするか、アイコンを選択して「ゴミ箱に入れる」を選ぶ。その後パスワードを入力し、利用中のユーザーアカウントがプリインストールアプリケーションに対する管理権限を持っていれば、削除できる。
Android
ブロートウェアを「Android」デバイスからアンインストールすることは、場合によってはPCからアンインストールするよりも難しい。これはデバイスのサプライチェーンの中で複数の関連ベンダーがアプリケーションをインストールすることや、システムの標準アプリケーションとして扱われ、削除できないブロートウェアがあることによる。
通信事業者がブロートウェアを削除するか、管理者権限である「root」を取得(root化)することでブロートウェアを排除できる。だがroot化はモバイルデバイスのセキュリティを脅かす。
ブロートウェアをアンインストールする代わりに無効化する対処法もある。この場合、ブロートウェアをAndroidデバイスから完全には削除できないが、ブロートウェアが動作してシステムリソースを浪費することは回避可能だ。
iOS
「iOS」搭載デバイスである「iPhone」からブロートウェアを削除するには、該当アプリケーションのアイコンを長押しして表示された×印をタップするか、メニューから「Appの削除」を選択する。アプリケーションの関連機能がiOSに組み込まれているため削除できない場合がある点には注意が必要だ。例えば標準アプリケーションである「連絡先」を削除したとしても、iPhoneには連絡先リストが残る。
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