口の軽い中国人ビジネスマンいわく
Appleの「iPhone 5」、初回生産台数は3億台?
「iPhone 5の初回生産数は3億台」という情報がもたらされた。情報源、そしてその信ぴょう性は? 情報の真贋はともかく、iPhone 5の登場でスマートフォンの波が押し寄せてくるのは間違いない。
上海のある部品メーカーが米Appleの次期スマートフォン「iPhone 5」の初回生産分として3億個の部品生産の注文を受けたという。
この情報は、ITソリューションプロバイダーである米GreenPagesのCTO(最高技術責任者)ジョン・ロス氏が先ごろニューハンプシャー州ポーツマスで開催された同社の顧客イベント「Cloudscape」で講演し、明らかにしたもの。それによると、同氏は最近サンフランシスコからボストンへと向かう機上でたまたま中国人ビジネスマンの隣に乗り合わせたのだが、何とこの中国人ビジネスマンはまだ世の中には出回っていないiPhone 5を取り出し、同氏に話し掛けてきたのだという。
「この男性が勤める部品メーカーはiPhone 5の初回生産分として3億個のケースの注文を受けたという話だった」とロス氏。同氏によると、この中国人ビジネスマンが勤めるプラスチック射出成形会社は新型iPhoneの背面ケースを製造しているのだという。さらにこの中国人ビジネスマンは、恐らく最終段階の試作品と思われるが、Appleに供給したという背面ケースを他にも4~5パターンほど持っていたという。
関連記事
「さらにこの男性はこうも言った。この部品の製造コストは1個当たり約1ドルなのだそうだ」とロス氏は含み笑いとともに語っている。同氏によれば、見せてもらった端末は「実に素晴らしい」ものだったという。そして同氏は、この話はクラウドコンピューティング化された今日の世界の幾つかの原理を証明するものだと感じたという。
「どんな端末であれ、どんなアプリケーションであれ、どこからでも利用できるという世界だ」とロス氏。また最近はITの在り方が根本から変わりつつあるが、同氏によれば、iPhoneなどのスマートフォンのブームもそうした変化の一翼を担っているという。なお、Appleが今秋の発売時にiPhone 5を3億台販売するつもりであるとすれば驚くべきニュースだが、ロス氏によれば、生産工程においてAppleの品質基準を満たさないものがかなりの比率を占めることが予想される他、Appleには保証修理などのためにスペアの部品を大量に確保しておきたいという考えもあるはずという。「従って、販売するのは恐らく1億台だろう」とロス氏は言う。
これまでに最も成功したApple製品である「iPad」は、発売から最初の半年間で販売台数が6000万台を突破した。Appleはそれよりも急速に1億台のiPhoneを販売する計画なのだろうか。
iPadやiPhoneなどのスマートデバイスの普及拡大に対するロス氏の考えは、「最新のITオペレーションが今後どのようなものになっていくか」をめぐる大方の見解と一致している。ロス氏によれば、ITスタッフはほぼ全面的に管理と制御にフォーカスする必要があり、またモバイル端末だけでなく、徐々にモバイル化が進むユーザーもサポートできなければならない。「仕事は“行く場所”よりも“すること”に変わりつつある」と同氏。
ロス氏はiPhoneとiPadとノートPCをそれぞれ1台ずつ持っているが、それは単に「仮想デスクトップを実行するにはiPhoneは少し小さい」という理由からだという。Appleのモバイル端末ではExcelのスプレッドシートをフルに活用できないため、同氏には仮想デスクトップが必要なのだという。「私は仕事でピボットテーブルをよく使う。近いうちに、そうした機能は全て1つの端末に統合されることになるだろう」と同氏は語っている。
同氏によれば、そうした傾向がIT部門で始まったからには、エンドユーザーがそれに従い、IT部門にとって頭痛の種を取り除くよりもむしろ増やすことになるのは、何ら驚くべきことではないという。「今やITは完全なアベイラビリティを備えたオペレーションと見なされるようになっている。かつては電話やポケベルで夜勤の呼び出しが行われていたが、今ではリモートアクセスやリモートコントロール、そしてスマートデバイスの時代へと進化してきた」と同氏。「以前であれば、ITに詳しい一部の向きにしかできなかったであろうことが、今では一般ユーザーにも行えるようになっている。IT部門はそうした変化を受け入れなければならないだろう」とさらに同氏は続けている。
「われわれは、いつでも、どこからでもアプリにアクセスできる。ゴルフコースでビールを飲みながらでもだ。それならば、どうしてユーザーにはそれができないのか」とロス氏は言う。先日の飛行機での出会いが今後の展開を正しく予見しており、Appleが1億台のiPhoneを一気に大衆の手に行き渡らせようとしているのであれば、CTOやITプロフェッショナルは皆、近い将来、ロス氏が口にしているのと同じような疑問を耳にすることになるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
事例
三菱ケミカルが脆弱性への迅速な対応フローを実現した方法とは? -
技術文書・技術解説
MDMだけでは防げない? Appleデバイスに潜む5つのセキュリティギャップ -
事例
大阪市の未来を創る「行政DX」の本質と、その取り組みを支える統合基盤の実力 -
事例
【行政DX先進事例】横浜市が「市民に大切な時間を返す」を実現できた理由とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
【漫画付き】"RAG導入失敗3例"と処方箋 「入れても使われない」を終わらせる
-
3
「HDD終了」は本当か 巨大クラウド2社が下した大容量フラッシュへの決断
-
4
管理職542人に聞いた AIやデジタル化でなくしたい主な事務作業第1位は?
-
5
IT人材の42%が転職予備軍 辞めさせない組織の4つの共通
-
6
Claudeが耐量子暗号を攻略 迫られる暗号移行計画の見直し
-
7
「データ集約」はリスクだらけ? 分散型データセンターが“必然”になる理由
-
8
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
9
ただなのに「12時間以内の復旧」も要求 無償OSSに商用レベルを求める企業の末路
-
10
【マンガ付き】ひとり情シス支援の第一人者が教える”中堅中小企業こそRAGを使うべき理由”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
2
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
3
属人化や仕様バグはなぜ起きる? AI時代に必須のドキュメント文化の作り方
-
4
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
5
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
6
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
7
中小企業必見、Microsoft 365でゼロトラストセキュリティを実現する方法
-
8
5分で分かる「AI駆動開発エージェント」 要件定義から設計・実装・テストまで
-
9
動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー