2011年02月16日 08時00分 UPDATE
特集/連載

国内セキュリティ市場予測2011年国内セキュリティ市場、成長はスマートフォン導入がけん引か

主要な調査会社から発表されている2011年のセキュリティ市場予測やIT投資に関する調査結果から、気になるトピックを紹介する。

[上口翔子,TechTargetジャパン]

 本稿では、IDC Japanが発表した2011年の国内セキュリティ市場予測およびアイ・ティー・アール(ITR)とガートナー ジャパンが発表した2011年の国内IT投資予測を基に、2011年の国内セキュリティ市場動向を探る。

課金制のスマートフォン向けセキュリティが市場成長の鍵

 IT専門調査会社のIDC Japanは2011年2月3日、国内のセキュリティ市場予測を発表した。同社が分析した2010年の国内情報セキュリティ市場動向から、ソフトウェア、アプライアンス、サービスの提供形態別に2010年〜2014年の国内セキュリティ市場規模を予測している。

 まず、2010年の国内セキュリティ市場を振り返ると、最も成長したのはSaaS(Software as a Service)ASP提供型などのサービス市場で前年比6.0%増だった。要因は運用管理分野の好調によるものだという。次いで成長したのはソフトウェア市場で、市場規模は前年比2.7%増。アプライアンス市場は前年比マイナス2.8%となった。

 2011年以降の予測については、まずソフトウェア市場がアンチウイルス、メールセキュリティで年間のライセンス売り上げが安定し、今後も同市場は堅調に推移するとしている。市場規模は、2011年が2043億円(前年比3.2%成長)、2014年が2244億円と、2009年〜2014年の5年間で年間平均3.1%成長する予測だ。

 アプライアンス市場は、新規製品導入の投資意欲が低迷しているようだが、景気回復期には回復率が高く、2011年の市場規模予測は318億円(前年比6.4%成長)。2009年〜2014年の年間平均成長率は4.0%で、2014年には374億円の市場規模になる予測だ。

 サービス市場は、大企業を中心にクラウド型のメールセキュリティ、Webセキュリティソリューションの利用が進んでいる。このことからIDC Japanでは、運用管理サービスのアウトソーシング需要を成長要因として、2011年の市場規模は前年比8.1%増の6683億円、2009年〜2014年の年間平均成長率は8.5%で、2014年の市場規模は8776億円と予測した。

 その他トピックとしては、急拡大が予測されるスマートフォン市場に向けて、セキュリティベンダー各社がアンチウイルス製品の月額課金などを開始している点が挙げられた。IDC Japanでは、2011年には出荷台数でスマートフォンがPCを抜くと予測しており、セキュリティ市場においても大きな需要が生まれるとしている。

セキュリティ市場も「モバイル」「クラウド」がキーワードに

 ガートナー ジャパンは2011年2月2日、「国内企業のIT投資動向」を発表した。同発表によると、国内のIT投資は「サーバ仮想化、モバイル環境の整備」や「ここ数年投資を控えていたアプリケーションへの投資再開」などが主なトピックとして挙げられる。セキュリティに関しては、モバイル端末と共に検討される製品として需要拡大が期待されるという。

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