2012年06月11日 09時00分 UPDATE
特集/連載

長年のボトルネック「HDD」を解消するインメモリ【技術解説】Oracle TimesTenのインメモリデータベーステクノロジーをひも解く

「Oracle TimesTen」は全てのデータをメモリに格納してアプリケーション層で動作するよう設計されたRDBMSだ。その高速化を実現するテクノロジーやメモリ構造、適した利用分野を解説する。

[Mich Talebzadeh,TechTarget]

 インメモリデータベース(IMDB)は、米Oracleの「Oracle TimesTen」などのスタンドアロン型データベース管理システム(DBMS)の場合もあれば、米Sybaseの「Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE)」のようにDBMSの一部を構成する個別データベースの場合もある。

 IMDBの狙いは、スループットを最大化し、遅延を最小化するためにコンピュータのメモリをデータストレージとして利用することにある。ここが、ディスクストレージを利用する従来型DBMSと異なるところだ。ディスクを最適化したデータベースよりもIMDBの方が高速なのは、内部の最適化アルゴリズムが単純で、実行すべきCPU命令も少ないからだ。メモリ内のデータにアクセスするため、高速な応答が可能となる。取引システム、電気通信、防衛システムのように応答時間が極めて重要な意味を持つ用途でIMDBが使われることが多い。IMDBの性質上、これらのデータベースは通常、ディスク常駐型データベースシステムよりも多くのメモリを使用する。

 Oracle TimesTenとSybase ASE-IMDBは、アウトオブプロセス型IMDBの例だ。これらのデータベースは、本格的なSQL(多少の方言を伴う場合もある)に加え、セキュリティおよび管理機能を実装している。両データベースともSQL経由でデータにアクセスできる。いずれもディスク常駐型データベースと同様の機能を提供する。このため、これらの製品を使えば、永続的データベースを保持するSQLバックエンドにSQLリクエストをキャッシングするのが容易になる。

 TimesTen、Sybase ASE-IMDBをはじめとする最近の商用IMDBのほとんどは、筆者の表現で言えば「リレーショナルモデルの行ベースのストレージインプリメンテーション」をベースとしている。これらの製品はOLTP(オンライントランザクション処理)アプリケーションで威力を発揮する。

この記事が気に入ったらTechTargetジャパンに「いいね!」しよう

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news015.jpg

インターネットが好き過ぎる人々の夏
テクノロジーは日進月歩。技術に合わせて私たちのITリテラシーは進化しているのか。ネッ...

news061.jpg

ABM実現のためのデータマネジメントサービスでサンブリッジがリアライズと提携
サンブリッジとNTTデータグループのリアライズは、アカウントベースドマーケティングの実...

news018.jpg

「ラストクリック依存」はなぜ失敗するのか?
CPA(顧客獲得単価)の最適化という目標は達成できているのに肝心の収益には貢献していな...