「社内ポリシーを生かしてクラウドを使いたい」企業に役立つ3つのポイントいまさら聞けないハイブリッドクラウド【第6回】

ハイブリッドクラウドの利用において、懸念点の1つとなるのがクラウドサービス上でのセキュリティと自社コンプライアンスの維持だろう。

2015年05月26日 08時00分 公開
[福澤克敏ビットアイル]
パブリッククラウドの課題と懸念《クリックで拡大》

 プライベートクラウドとパブリッククラウドを混在させた「ハイブリッドクラウド」の利用を考えたとき、前者は社内システムの延長線上で考えることができるが、後者は利用するクラウド事業者の制限に従わざるを得ない面が出てくる。しかしパブリッククラウドの利用であっても、情報システム担当者は自社セキュリティポリシーの延長線上で運用したいであろうし、ユーザーもハイブリッドクラウド導入による利便性の低下(特にサービスログインのID/パスワード管理の複雑化)を望んではいない。

 このような異なるクラウドシステムを利用しつつ、効率的にセキュリティポリシーを適用、管理したいというニーズは、ハイブリッドクラウドの利用が進むにつれ大きくなっていくと予想される。本稿では、上記のような課題、特に異なるクラウドシステム間のアイデンティティー管理(以下、ID管理)と、セキュリティポリシーの実現方法に関して説明する。

1.ハイブリッドクラウドにおけるセキュリティ懸念

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