Tableauユーザーが考える最高のダッシュボードのデザイン
「かっこいい」だけのデータ視覚化ツールは必ず失敗する(1/2 ページ)
最新のデータ視覚化ツールには、豊富なダッシュボードのデザインが用意されている。だが米Tableau Softwareの視覚化ツール「Tableau」のユーザーは、デザインの効果的な使い方を理解することこそがダッシュボード導入の鍵だと語る。
今日、データ視覚化ツールのエコシステムでは多様な機能が提供されている。これらの機能を使用すると、組織内のビジネスインテリジェンス(BI)と分析データの表現方法を細かく制御できる。だが、データダッシュボードのデザインには、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」という教訓が当てはまることがほとんどだ。
米ラスベガスで2015年10月19日~23日に開催された「Tableau Conference 2015」で、Tableau SoftwareのBIツールとデータ視覚化ツールのユーザーが、最高のダッシュボードのデザインについて語った。具体的にいうと、情報過多の状態を回避し、データが文脈化され、企業幹部やその他のダウンストリームユーザーが有益な情報を得られるようなデザインだ。
ダッシュボードのデザインはすっきりと
米ワシントンDC公立学校の教育基金チームでコーディネーターを務めた経験のあるメーガン・カートン氏によると、何よりもまず心に留めておきたいのが、ダッシュボードが的を絞っていることだという。現在、人身売買と戦う「Polaris」という組織で活動しているカートン氏は次のように指摘する。「データ視覚化ツールのユーザーは、データセットの中から何を探しているのかはっきりと分かっていないことが多い。そのため、まずは全てのデータを参照することから始める。だが、ダッシュボードに情報が多すぎると解読が難しくなる。この状況を回避するには、ユーザーが投げ掛けそうな質問を開発者が理解して、そのような質問を解決するようなダッシュボードを構築する必要がある」
ワシントンDCの公立学校に勤務していたとき、カートン氏はあるBIダッシュボードを開発した。そのダッシュボードは、市の教育予算が全ての学校にどのように分配され、各校がどのように予算を配分しているのかを保護者が追跡できるようにするためのものだった。まず、カートン氏と基金チームは魅力的な外観になるようにデザインした単一のダッシュボードを構築した。このダッシュボードにはさまざまな色で分けられたヒートマップ、ツリーマップ、棒グラフが含まれ、大変見やすかったとカートン氏は振り返る。
問題は情報を消化しにくいことだった。集会に来ている保護者が、このダッシュボードからスプレッドシートよりも多くの情報を引き出して何かを得ることは不可能だった。
そこで、基金チームは振り出しに戻って、よりシンプルなものを組み合わせることにした。約20回の試行錯誤を繰り返してたどり着いた最高のダッシュボードデザインの1つには、学校により資金の使途が具体的な分野別に分かれた棒グラフが含まれていた。棒グラフをポイントすると、詳細情報が表示される。データを言語で文脈化するテキストボックスがあり、ユーザーがグラフ要素をクリックすると詳細を掘り下げることができる。また、全てのデータを1つのページにまとめることはしなかった。予想されるユーザーの操作を反映するように分割してまとめたのだ。このようなシンプルですっきりとしたアプローチを視覚化とデータダッシュボードのデザインで採用したことにより、保護者が集会で十分な情報を持って学校の予算について話し合えるようになったとカートン氏は語る。
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