注目の「ハイパーコンバージドシステム」
流行のシステムに飛びつくべきか、様子見か 判断基準となる“10の質問”(1/2 ページ)
企業のIT部門ではハイパーコンバージドシステムの導入が大流行しているようだが、全ての企業が導入しているわけではない。本稿で紹介する10の理由が自社のニーズに合わない限り、急いで導入するのは避けた方がいい。
ハイパーコンバージドシステムには、従来のサーバ/ストレージアレイのセットアップとその間で機能するネットワークにない多くのメリットがある。
ハイパーコンバージェンスでは、コンピューティングとストレージをネットワークで接続したノードにまとめ、仮想化と管理ソフトウェアの準備が最初から整っている。まだ広く普及しているというわけではないが、ハイパーコンバジドシステムは急速に成熟しており、企業の管理者が望むスケーラビリティと管理容易性を満たせるようになっている。企業がハイパーコンバージドシステムの構成を選ぶ理由は多種多様だ。貴社の現状によっては、以下で紹介する理由の幾つかが当てはまるかもしれない。
1.流行のテクノロジー
企業がハイパーコンバージドデータセンターの構成に注目する最大の理由の1は、他の顧客が注目しているからだ。ハイパーコンバージェンスは、大流行のIT用語として世間の関心を集めている。ただし、このこと自体はハイパーコンバージドシステムを試す理由にはならない。だが、ハイパーコンバージドシステムが自社のニーズに合っているかどうかを確かめるために本稿で取り上げる残り9つの理由に目を通さなければならない理由となる。
2.ワークロードのスケールアウト
ハイパーコンバージドシステムはスケールアウトプラットフォームであるため、スケールアウトワークロードに適している。数万台の仮想デスクトップインフラ(VDI)は、典型的なスケールアウトワークロードだ。各仮想マシンの負荷は非常に小さいが、VDI全体の負荷は大きい。そのため、Webサーバと一部のデータベースワークロードはハイパーコンバージドシステムから恩恵を得られる。また、スケールアウトプラットフォームでは、この方式で拡大するよう設計されたアプリケーションに安定したパフォーマンスが提供される。
3.ワークロードの拡大
ハイパーコンバージドシステムでは、新しいノードを追加することで、データセンターの容量を簡単に拡大できる。段階的に導入していたり、長期間に渡ってITリソースの需要が増加している場合、ハイパーコンバージドシステムなら、ワークロードの増加に合わせて必要な容量を購入できる。その結果、ワークロードで得られる価値とインフラの支出のバランスを取ることが可能だ。予定よりも早くワークロードの増加が見られればノードの購入数を増やしたり、予測よりも増加が遅ければ購入数を減らすことも簡単にできる。
4.シンプルにする
ハイパーコンバージドシステムの特筆すべき特徴は、管理がシンプルな点だ。ほとんどの製品には、ポリシーベースの仮想化管理機能が備わっている。この機能によって、一連の仮想マシンを管理するのに必要な労力を抑えることができる。シンプルにすることで、ITチームがプラットフォームの調整や最適化にかける時間は短縮される。その結果、業務に価値をもたらす仮想マシンやアプリケーションにもっと集中できるようになる。
5.テクノロジーサイロをなくす
ハイパーコンバージドシステムは、ストレージサイロや専用のネットワークといった問題を解消する。これにより、企業はストレージアレイやネットワークに関する専門知識を保有しなければならない状況から解放される。それから、一般的に、ハイパーコンバージドシステムによって、ストレージエリアネットワーク(SAN)に付随する論理装置番号、プレゼンテーション、ストレージのパスを管理する必要もなくなる。その結果、専門知識が不要になり、ITチームはデータセンターやアプリケーションスタックの別の部分に集中できるようになる。
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