業務アプリが全てクラウドネイティブになるとは限らない
AWSとVMwareのハイブリッドクラウドは、DevOpsに鉄板の組み合わせ(1/2 ページ)
併用しても魅力が損なわれない2つの製品がある。これまでVMware製品を使っていた企業は、DevOpsを進めるにつれ、AWSと併用するケースが増えていくだろう。
VMware製品群と「Amazon Web Services」(AWS)は、ハイブリッドクラウドプラットフォームの基礎を形成している。VMwareは、「Xen」ベースのAWSでは提供できない機能をハイパーバイザーを通じて提供できる。これのプラットフォームでは、企業がDevOpsのプロセスを運用できるだろう。
VMwareとAWSをどちらか一方に絞るのではなく、同時に運用するという選択は、米国で航空情報を提供するグローバルデータサービス会社のFlightStatsが早期戦略として下した判断だ。そう語るのは、FlightStatsを買収したFlightGlobalでエンジニアリングの統括責任者を務めるアレックス・ウィザースプーン氏だ。
編注:本稿は米国のTechTargetが2016年9月16日に掲載した記事を翻訳したものです。Amazon Web ServicesとVMwareは2016年10月13日、AWSのベアメタル上にVMware環境を稼働させ、ハイブリッドクラウドを構築する取り組み「VMware Cloud on AWS」を発表しました。
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VMwareは、AWSがサポートしていない「Oracle Solaris」のレガシーアプリケーションをサポートすると同氏は語る。「当社ではハイブリッドクラウドを運用していたので、Solarisが実行できない状況に立たされることはなかった」(ウィザースプーン氏)
I/O処理の多いデータベースも、VMware環境に委ねるのが賢明だ。VMwareでは、メモリ、CPU、IOPSプロファイルを非常に細かく調整できたとウィザースプーン氏は語る。AWSが用意しているインスタンスの規模では、そのような細かい調整がしづらい。例えば小規模な「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)インスタンスでは、パフォーマンスの高いネットワークを使用することは難しかった。
業務アプリが全てクラウドネイティブになるとは限らない
VMwareは、効率的なソフトウェア開発でも重要な役割を担っている。クラウドネイティブアプリケーションへの移行が技術的に可能でも、コスト面で釣り合わないという場合に特に適している。
VMwareを用いたプライベートクラウドへの投資額は、FlightStatsがAWSに投資した額の3分の1になるとウィザースプーン氏は見積もっている。ただし完全なクラウドネイティブアプリケーションを実現するために必要な開発リソースへの投資は、多くの企業にとって非現実的な額となる。
「分散型のソフトウェアを記述するのは非常に難しくコストも掛かる。何らかの処理を行う1つの大きなソフトウェアで幾つかの問題は簡単に解決できる」(ウィザースプーン氏)
全てのアプリケーションがAWSのインフラに適しているわけではない。企業のIT担当者が予想できる範囲で、アプリケーションを年単位に拡張していく場合は、VMwareなら上手く対処できるだろう。
VMwareを中心に構築したIT管理プロセスが成熟している企業もある。そのような企業では、VMwareのプライベートクラウド構築のハードルが低くなる。長期にわたって常時稼働状態で高密度のワークロードを実行しなければならないアプリケーションもある。これはVMwareがAWSに勝る分野だ。そう語るのは、AWSのマネージドホスティングサービスを提供するDatapipeで自動化とDevOpsの責任者を務めるパトリック・マクローリー氏だ。
またAirbnbは、AWSのみの運用からVMwareを併用する方向に舵を切った。この判断は異様に見えるかもしれないが、VMwareはDevOpsへ移行する企業にとって、大きな役割を果たす。Airbnbのような規模はまれかもしれないが、こうしたケースではハードウェアの購入が意味を成すだろう。
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