管理職か専門職か、キャリアの分かれ道
出世したいITエンジニアにやっぱり必要な「4つのソフトスキル」
ITを経営戦略に取り入れる企業が増える中、管理職への昇進を望むエンジニアのキャリア展開は、ソフトスキル(問題解決や交渉などの非定型スキル)をどう磨き、活用できるかにかかっている。
2017年も半ばに差し掛かり、専門職としてのキャリアの中で自分がどこに位置するのか、そして何を目指すのかあらためて見直すべき時に来ている。
技術者の失業率は、米労働統計局の統計で約2%と低い。技術職に対する需要は高いものの、優秀な人材を求める雇用主は人材不足に突き当たる。政府の統計によれば、技術職は年間50万~100万人のポストが埋まらない状態にある。
この分野が活性化する中で、ITプロフェッショナルは自分のキャリアの展開をさまざまな形で描くことができる。戦略的に優位に立ち、生産性を向上させ、競争力を維持する目的でITを取り入れる企業が増える中、IT管理職に対するニーズは増大している。
社内の技術側とビジネス側の溝を橋渡しできる能力を発揮して見せたITプロフェッショナルは重用され、管理職に昇進することもある。だが多くのITプロフェッショナルにとって、昇進は独特の課題を投げ掛ける。技術職や初歩的なIT管理職としては優秀でも、さまざまな機能を横断する規模の大きいグループのリーダーとなり、組織の最上層部に到達するのはそれほど簡単ではない。
複雑で展開が速いグローバルビジネスにおいて、成長とイノベーションを推進できるリーダーになるために、IT専門職は技術的見識、分析的思考、細部まで深く掘り下げる姿勢といった従来のような強みから、さらに先へと踏み出す必要がある。
では、ITプロフェッショナルが管理職に昇進し、IT管理職としての役割を果たすためにはどのようなスキルが必要とされるのか。自分のITキャリアを進化させ、前進するためのヒントを紹介する。
戦略的思考
技術管理職は自分たちのサイロから抜け出して大きな構図を描く必要がある。有能なリーダーは、技術関連あるいは技術的目標だけでなく、ビジネス目標に照準を絞った業績の高いチームを鼓舞するような視野を持たなければならない。こうした管理職は、組織のニーズや顧客のトレンドに応え、それを見越したプロジェクトポートフォリオを管理する。有能なITリーダーは、会社のITインフラや利益を生み出す製品を通じて競争で優位に立つ手助けをする。
ソフトスキルの発揮
リーダーには人を動かす力が欠かせない。そのためには他人の文化や動機や目標を理解し、衝突をうまくさばき、共通の目標に向けた前進を促すフィードバックを提供しなければならない。人を動かす力を持ったリーダーは効率的なコミュニケーションができ、多様な関係者に影響を及ぼし、組織内あるいは組織横断的なリソースをかけた競争で成功を収める。
意思決定への調整
実際に職務をこなす立場、あるいは少なくとも職務について理解する立場から、他人を動かす立場への切り替えは、ITプロフェッショナルが一般的に直面する課題だ。リーダーは直接的な知識がないまま、そして時には不完全な情報や相反する情報の中で、効率的に意思決定することを学ぶ。複数の筋からの情報を組み合わせ、タイミング良く最善の判断に行き着く。有能なリーダーは、権力の力学や自分自身の偏見が意思決定にどう影響を及ぼすかも考慮する。
グローバルな視点
地政学的な勢力は変化しても、テクノロジーは国家やライバル、市場を互いに引き寄せる。現代の最も効率的なリーダーはグローバルな思考を持ち、技術市場の変化やグローバルな競争の激化に順応する。多様性に富むチームを率い、大きな網を張ってアイデアやイノベーションを掘り起こし、究極的にはグローバルな価値を持った変革的な技術を開発する。
科学的、技術的革新が世界経済を再編する中で、自分が積んできた技術的、技能的研修の域を越えて前進するプロフェッショナルの未来は明るい。サイロから踏み出して見識を広げるプロフェッショナルは、2017年もその先も、キャリアを成長させ、影響力を広げ、ビジネスを発展させるだろう。
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