出世したいITエンジニアにやっぱり必要な「4つのソフトスキル」管理職か専門職か、キャリアの分かれ道

ITを経営戦略に取り入れる企業が増える中、管理職への昇進を望むエンジニアのキャリア展開は、ソフトスキル(問題解決や交渉などの非定型スキル)をどう磨き、活用できるかにかかっている。

2017年04月24日 15時00分 公開
[Sandra SmithTechTarget]

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 2017年も半ばに差し掛かり、専門職としてのキャリアの中で自分がどこに位置するのか、そして何を目指すのかあらためて見直すべき時に来ている。

 技術者の失業率は、米労働統計局の統計で約2%と低い。技術職に対する需要は高いものの、優秀な人材を求める雇用主は人材不足に突き当たる。政府の統計によれば、技術職は年間50万〜100万人のポストが埋まらない状態にある。

 この分野が活性化する中で、ITプロフェッショナルは自分のキャリアの展開をさまざまな形で描くことができる。戦略的に優位に立ち、生産性を向上させ、競争力を維持する目的でITを取り入れる企業が増える中、IT管理職に対するニーズは増大している。

 社内の技術側とビジネス側の溝を橋渡しできる能力を発揮して見せたITプロフェッショナルは重用され、管理職に昇進することもある。だが多くのITプロフェッショナルにとって、昇進は独特の課題を投げ掛ける。技術職や初歩的なIT管理職としては優秀でも、さまざまな機能を横断する規模の大きいグループのリーダーとなり、組織の最上層部に到達するのはそれほど簡単ではない。

 複雑で展開が速いグローバルビジネスにおいて、成長とイノベーションを推進できるリーダーになるために、IT専門職は技術的見識、分析的思考、細部まで深く掘り下げる姿勢といった従来のような強みから、さらに先へと踏み出す必要がある。

 では、ITプロフェッショナルが管理職に昇進し、IT管理職としての役割を果たすためにはどのようなスキルが必要とされるのか。自分のITキャリアを進化させ、前進するためのヒントを紹介する。

戦略的思考

 技術管理職は自分たちのサイロから抜け出して大きな構図を描く必要がある。有能なリーダーは、技術関連あるいは技術的目標だけでなく、ビジネス目標に照準を絞った業績の高いチームを鼓舞するような視野を持たなければならない。こうした管理職は、組織のニーズや顧客のトレンドに応え、それを見越したプロジェクトポートフォリオを管理する。有能なITリーダーは、会社のITインフラや利益を生み出す製品を通じて競争で優位に立つ手助けをする。

ソフトスキルの発揮

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