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ボーランド、負荷テストツールの最新版を日本語化して提供開始
ボーランドが負荷テストツール「Borland SilkPerformer 2008R2」の日本語版をリリース。コストパフォーマンスや製品のオープン性、柔軟性を武器に、国内市場でのシェア拡大を狙う。
ボーランドは12月9日、負荷テストツール「Borland SilkPerformer 2008R2」(ボーランド シルクパフォーマー 2008R2)の日本語版を同日より提供開始すると発表した。
Borland SilkPerformer 2008R2(以下、SilkPerformer)は、ボーランドが2006年2月に買収した旧Segue Softwareの負荷テストツール「SilkPerformer」の最新バージョン。同社は旧Segue Softwareの買収と同時期に開発ツール部門を分社化(その後売却)、ALM(アプリケーションライフサイクル管理)分野に注力するビジネス戦略を打ち出したが、SilkPerformerはその中核を担う製品と位置付けられている。2007年8月に、日本語環境で使用可能な国際化版「Borland SilkPerformer 2007」をリリースしたが、今回は製品を日本語化し、日本国内の負荷テストツール市場に本格的に打って出る。
同社のビジネス戦略の変遷について、同社代表取締役社長の徳永信二氏は次のように説明する。「1980年代、90年代には開発者個人の生産性向上を目的としたIDE(統合開発環境)製品を提供してきた。2003年以降は、個人だけでなくプロジェクト全体の生産性向上に寄与するALM製品に注力してきた。そして現在では、プロジェクトの範囲にとどまらず組織全体でソフトウェア開発の最適化を図る“Open ALM”に基づくソリューションを提供する」(徳永氏)。
同社が提唱する「Open ALM」とは、特定の開発プロセスやツール、プラットフォームに依存することなく、ユーザーが自由にプロセスやツールを選択して組み合わせることによりALMの実現を目指すもの。「プロジェクト・ポートフォリオ管理」「要件定義と管理」「ライフサイクル品質管理」「構成変更管理」の4つのプロジェクト管理分野ごとに、同社が買収戦略によってポートフォリオに加えてきた各種製品を提供する。これらの製品は、オープンなインタフェースを介して他社製品とも連携する。
SilkPerformerは、4つの分野のうちライフサイクル品質管理の中心となる製品。Webアプリケーションをはじめとした、各種企業アプリケーションの負荷テストを支援する機能を持つ。HTTPやSOAPといったWebのプロトコルのみならず、データベースアプリケーションやERP/CRMアプリケーションのトラフィックもシミュレートすることが可能。テスト内容をスクリプト言語で容易にカスタマイズすることもできるという。また、Web 2.0やAjax、Adobe Flash/Flexなどの最新バージョンにいち早く対応しているのも強み。
ライフサイクル品質管理分野では、同製品のほかに機能テスト支援ツール「SilkTest」やテスト工程全体を管理するツール「SilkCentral TestManager」などをそろえ、将来的には単体テスト支援ツールも提供予定だという。Borland GmbH LQMプロダクトマネージメント本部長のヨアヒム・ヘルシュマン氏は、「テスト実行とテスト管理の機能を別々の製品に分離し、顧客がニーズに応じて柔軟に導入できるのがボーランドのソリューションの特長だ」と説明する。今回提供開始するSilkPerformerの最新バージョンでは、SilkCentral TestManagerとの連携機能が強化されたという。また、負荷テストのリソースを動的に調整・配置する機能も追加された。
SilkPerformerのライセンス体系は、仮想ユーザーの数に応じて永久使用ライセンスか期限限定ライセンスを選択可能(コントローラー用のライセンスは不要)。複数プロジェクトで同時に負荷テストを実行可能なコンカレント(同時実行)ライセンスにも対応し、競合製品に比べ低コストで導入可能だという。ライセンスには「Web仮想ユーザーパック」「スタンダード仮想ユーザーパック」「プレミアム仮想ユーザーパック」の3種類があり、それぞれ負荷テストで使えるプロトコル(の数)が異なる。Web仮想ユーザーパックではHTTP、SMTP、SOAPといった主にWebアプリケーションのプロトコルが、スタンダード仮想ユーザーパックではそれに加えてミドルウェアやデータベース、ディレクトリサービスなどのプロトコルがテスト可能になる。さらに、プレミアムVUではそれらに加えERP/CRMアプリケーションやIBMメインフレームなどのプロトコルもテスト可能。
ライセンス価格(永久使用ライセンス、コンカレントライセンス)は、Web仮想ユーザーパックが1ユーザー当たり5万4600円、スタンダード仮想ユーザーパックが6万8250円、プレミアムWeb仮想ユーザーパックが8万1900円となっている(いずれも税込み)。
ボーランドでは同製品の提供開始に合わせ、負荷テストに特化したコンサルテーションサービスと教育サービスの提供も開始する。同社では今後、価格競争力や製品のオープン性に加え、こうしたサービスも武器にして国内における製品シェア拡大を目指す。販売戦略について徳永氏は「ボーランド製品の既存顧客への導入をはじめ、新規顧客の開拓や競合製品のリプレース案件にも積極的に取り組んでいく」としている。
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