SMB向けバックアップソフト紹介:CA Technologies
ディスク使用量を抑えたバックアップ運用を支援する「CA ARCserve D2D」
CA Technologiesが提供するイメージバックアップソフト「CA ARCserve D2D r16」は、継続的な増分バックアップでバックアップデータの容量を抑え、仮想環境のバックアップの効率化を支援する機能を搭載している。
CA Technologiesが提供するデータ保護ソフトウェア群「CA ARCserveシリーズ」。その最新版は、2011年9月にリリースした「CA ARCserve r16」(以下、ARCserve)だ。ARCserveシリーズには、ファイルバックアップ用「CA ARCserve Backup」、イメージバックアップ用「CA ARCserve D2D」(以下、ARCserve D2D)、BCP(事業継続計画)/DR(災害復旧)用「CA ARCserve Replication / High Availability」などの製品で構成される。国内のWindows環境バックアップ/リカバリ市場のシェア57.8%を占め、累計で12万ライセンスの導入実績がある。
ARCserveシリーズについて、CA Technologiesデータマネジメント事業部 マーケティング部 シニアプロダクトマネージャー、末吉聡子氏は「バックアップやリストアをいかに簡単にできるかを追及。また、製品を組み合わせることで、あらゆるバックアップ/リストアのニーズに対応できる」と製品コンセプトを語る。特に、中堅・中小企業には2010年から提供しているARCserve D2Dが適しているという。
Windows環境のイメージバックアップソフト「CA ARCserve D2D」
ARCserve D2Dはディスク内のデータをHDD全体やドライブ単位などのイメージファイル形式で丸ごとバックアップする。データのバックアップ先は、内蔵ディスクや外付けHDD、NAS(Network attached Storage)などのD2D(Disk to Disk)形式を取る。また、OSが入っていない状態からでもシステムの復旧が可能な「ベアメタルリストア」を実現。システム移行ツールとしても利用できる。
末吉氏は「ARCserve D2Dはイメージバックアップ分野では後発製品。既存のARCserveユーザーに評価されていた“使いやすさ”“運用のしやすさ”に加えて、価格面を考慮した」と説明する。
ARCserve D2Dのインストールは、画面の指示に従って設定するだけで、サーバ当たり約10分で完了するという。「これまで専任の管理者を配置できなかった地方拠点や小規模環境でも手軽に導入できることを目指している」(末吉氏)
継続的な増分バックアップでディスク使用量を最小化「I2技術」
ARCserve D2Dでは、ブロック単位の増分を検出する「I2(Infinite Incremental)」技術を採用している。最初にフルバックアップを実施した後は、変更箇所のみをブロック単位で継続的に増分バックアップする形式を取っている。増分バックアップ時に復旧ポイントを作成して世代管理し、最大1344世代まで復旧ポイントを設定可能だ(初期設定は31世代)。
「一般にフルバックアップと増分バックアップを組み合わせたリストア作業では、フルバックアップのデータを書き戻し、バックアップした順番に沿って増分バックアップのデータを書き戻す必要がある。一方、ARCserve D2Dのリストアでは、適切な復旧ポイントを選択するだけで済む」(末吉氏)
ARCserve D2Dでは、バックアップデータの自動メンテナンス機能によって、バックアップのディスク使用量を抑える運用が可能だ。設定世代数の上限を超えた場合、最も古い増分データをフルバックアップと自動的にマージする。それにより、ディスク容量の管理が不要になる。さらに定期的なフルバックアップが不要になり、「一般的なバックアップツールと比べて、バックアップデータを10分の1まで抑えることが可能」(CA Technologies調査)という。その他、インストール先のメディアがそのまま復旧用メディアになるため、別途復旧用メディアを作成しなくてもベアメタルリストアを実施できる。
仮想環境での導入も増えている
ARCserve D2Dは、VMwareやMicrosoft Hyper-V、Citrix XenServerなど仮想環境の運用もサポートしている。「VMware vStorage API for DataProtection(VADP)」などと連携し、メディアサーバに仮想マシンをマウントしてバックアップを実行し、ハイパーバイザーが稼働する物理サーバの負荷を軽減する。
また、仮想環境のバックアップを効率化する各種オプション機能を提供している。例えば、「CA ARCserve Central Host-Based VM Backup」(以下、Central Host-Based VM Backup)を利用することで、各仮想マシンにエージェントをインストールしなくても、VMwareホスト環境の全ての仮想マシンのバックアップを実施する。仮想マシンのファイルやフォルダを個別に復旧したり、仮想マシン内のアプリケーションをリストアできる。
末吉氏によると「中規模企業でもサーバ仮想環境の導入が進み、仮想環境のバックアップ運用に悩む企業は多い。ARCserve D2Dとオプション機能を導入して運用を改善した企業が増えている」という。
北日本放送(富山県)は2012年3月、4台のVMware ESXサーバが稼働するシステムのバックアップ対策としてARCserve D2DとCentral Host-Based VM Backupを導入。それまでは仮想環境の拡張ごとに異なるバックアップソフトを追加して運用していたため、バックアップソフトの不具合によりサーバ障害が頻繁に発生していた。そこでARCserve D2Dを導入し、ホスト側から一括バックアップ処理できるように変更した。その結果、バックアップ手順を統一でき、エクスプローラーでドラッグ&ドロップするだけでリストアが可能になるなど、手間が掛からないバックアップ運用を実現しているという。
さらに、オプション機能「CA ARCserve Central Virtual Standby」(以下、Central Virtual Standby)を利用することで、サーバに障害が発生した際のダウンタイムの短縮できる。Central Virtual Standbyは、仮想マシンのバックアップデータからスタンバイ用の仮想マシンを作成する。障害発生時にはスタンバイ先の仮想マシンが自動的に起動し本番サーバに替わって運用を継続できる。
事業継続対策やクラウド利用による拡張も可能
ARCserve D2Dは、CA ARCserve BackupやCA ARCserve Replicationとの併用も可能。サーバのイメージバックアップをテープに保管したり、遠隔地へのレプリケーションによる二重化などの事業継続対策も実現できる。また、「Amazon Web Services」や「Windows Azure」といったクラウド環境をバックアップの保管先に指定でき、将来的な拡張にも対応する。
さらに、ARCserve D2Dの管理機能「CA ARCserve Central Protection Manager」では、保護対象のサーバやクライアントなどのバックアップ設定を一元管理する。その他、ネットワークのトラフィックを収集してグラフ化するなど、システム状況の可視化やリポート出力などの分析機能も搭載している。
ARCserve D2Dの販売価格は、8万円から(「CA ARCserve D2D r16 for Windows Server Standard Edition」)。仮想マシン数に制限がない仮想ホスト単位のライセンス「CA ARCserve D2D r16 for Windows Server Advanced Virtual Edition per Host license」もあるなど、「データセンターやMSP事業者の事業を支援するラインセンス体系も用意している」(末吉氏)
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