新技術の導入が進む英国交通業界
駅を出たらすぐタクシー Google Maps活用し鉄道会社が新サービス
交通業界でGoogle Mapsの活用が進んでいる。例えば、タクシー会社や自動車協会などでは、配車システムやロードサービスでGoogle Mapsの地図機能を生かし、業務を効率化している。
英鉄道会社のGreater Angliaは、「Google Maps」の地図機能を組み込んだ、タクシーの予約アプリを2014年に提供開始する予定だ。車両管理ソフトウェアプロバイダーの英T Dispatchが開発を進めている。これによって、駅の利用者は、タクシーの配車予約を容易に行えるようになる。
配車システムの効率化で空車時間を削減
T Disptachは、タクシー会社や英自動車協会(AA)など、車両管理業界向けのソフトウェアソリューションを提供している。Google Mapsの地図機能を取り入れた「ツールキット」はカスタマイズ性が高く、ドライバー監視や配車システムの構築が可能である。同社最高経営責任者(CEO)のブリオニ-・クーパー氏は「システム全体は完全にWebベースであり、米Googleの地図ツールを中核にして開発した」と話す。
※英自動車協会(AA)とは、日本自動車連盟(JAF)のようなロードサービスを提供する団体。
Google MapsとT Dispatchのシステムを生かすことで、タクシー会社は業務効率を高めている。「(タクシー)業界では一般に、ドライバーの勤務時間の約30%は顧客を乗せていない回送運転に費やされている。これは全くの無駄である」とクーパー氏は指摘し、「当社のシステムを導入し、インテリジェントな自動配車アルゴリズムを用いることで、空車の時間を減らせると考えている」と話す。
ロードサービスでもGoogle Mapsを有効活用
同社はまた、英自動車協会向けのシステムも開発している。「英自動車協会は実際に、顧客の居場所を特定し、作業員を向かわせ、Googleの地図ツールを使って(顧客の待つ)道路のすぐそばまで迎えに行くことができるだろう」(クーパー氏)
T Dispatchのソフトウェアはクラウドベースのアプリケーションである。「交通機関の配車システムは20~30年前から導入が始まった。だが、そうしたレガシーシステムは運用に費用が掛かる」とクーパー氏。「クラウドベースのシステムは、どこからでも利用可能であり、軽量かつ高速だ。そして、使った分だけ料金を支払えばよい」
T Dispatchのシステムは、他に連携手段のないレガシーシステムの機能強化にも生かせるという。「当社のAPIを使えば、既存の予約アプリと統合することも可能だ」(クーパー氏)
さらに同社では、交通による環境負荷の低減を目指し、タクシーのシェアリングシステムの開発を進めている。「(交通の)最短経路を算出することが環境への影響を軽減することを示し、二酸化炭素(CO2)の排出削減や回送運転の削減につながれば、企業のブランドイメージ向上に役立つだろう」とクーパー氏は話す。
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