「Box」からMicrosoft Office代替ツールまで
“デキるノマドワーカー”が使っている、注目のモバイルコラボアプリ3選
オフィスでも外出先でも、仕事のことが気になって仕方がない――。こうしたモバイルワーカーに便利なコラボレーションアプリが充実しつつある。要チェックの3種を紹介しよう。
モバイルワーカーは、データアクセスや同僚との共同作業が簡単にできる手段を必要としている。IT部門から支給されたお仕着せのツールでこうしたことができなければ、彼ら彼女らはその代わりを見つけ出すはずだ。
こうした中、コラボレーション関連製品を手掛けるベンダー数社が最近、新しいツールや機能を相次いでリリースした。以下では、2014年にあなたの会社のビジネスニーズを満たしてくれそうな3つの製品を紹介しよう。
Box
米Boxは、2013年秋に同社のクラウド型ストレージ同期サービス「Box」のコンテンツ作成・編集機能として「Box Notes」を発表。同年12月にも幾つかの新機軸を打ち出した。Boxの企業向けプラン用の管理コンソールの強化、ビジネスコラボレーション用に改良された同期ソフトウェア「Box Sync」の新版、新しい導入・運用支援コンサルティングサービスだ。
管理コンソールの強化により、IT管理者はキーワードを基に、ユーザーが機密情報をアップロードしようとした場合に適用するポリシーをBoxに設定できるようになった。ユーザーが大量のコンテンツをダウンロードしたときにリアルタイム通知をすることもできる。ワークフローの自動化や、コンテンツとユーザーの一元管理も可能になっている。
「Boxが進める取り組みは、コンテンツをクラウドで扱うことに対する不安をある程度和らげる効果があるだろう」と、カナダのConstellation Researchの副社長兼主席アナリスト、アラン・レポフスキー氏は語る。「こうした新機能は管理者にとって、制限や管理を強化するための優れた手段だ」
アナリティクスソフトウェア会社の米Fair Isaac(FICO)でITサービス管理ディレクターを務めるカール・サンバーグ氏は、FICOは米Microsoftの「Microsoft SharePoint Server」を使ってきたが、2013年に新しいコンテンツ管理機能のβ版を目当てにBoxを企業向けプランで使い始めたと語る。
SharePointは大量のコンテンツの保存に適していたが、「ユーザーの思い通りにならないときに、何が起こっているかを把握しようとすると大変だった」と、サンバーグ氏は振り返る。「Boxの新しいコンテンツ管理機能は、われわれが社員の情報探索をサポートするのに役立っている」
Boxは、管理コンソールのコンテンツ管理機能やポリシー機能、自動化機能を相次いで刷新し、EnterpriseプランおよびEliteプランの顧客向けに提供を開始する。Box Syncの新版と新コンサルティングサービスは提供済みだ。なお、基本的なコンテンツ管理機能やユーザー管理機能などを提供するBusinessプランの利用料は、1ユーザー当たり月額15ドル、Enterpriseプランは同35ドル。Eliteプランはカスタマイズに対応しており、利用料はその内容などに応じて異なる。
harmon.ie
米harmon.ieは、多くの米Microsoft製ツールを1つのモバイルワーカー向けアプリケーションに統合することを目指している。これまでにSharePointや「Office 365」「Yammer」と、自社のモバイルコラボレーションアプリとのデータ連係を可能にしている。
モバイル端末は強力な生産性向上のツールになり得るが、「ユーザーがアプリ利用時に感じる煩雑さはますます増している」と、米調査会社Gartnerのリサーチ担当副社長、モニカ・バソー氏は指摘する。
「1つのアプリで1つのタスクを実行するシンプルさは、多種多様なアプリが端末に詰め込まれるようになると帳消しになってしまう」とバソー氏は指摘。「harmon.ieは、複数の重要なアプリを一元的に利用できるようにするという、非常に実用的なビジョンを持っている」(同氏)
オーストラリアの政府系研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のシニアアプリケーションマネジャー、ノーマン・スパー氏は、「CSIROは2013年、米AppleのiOS端末用にharmon.ieのアプリを50ライセンス導入し、試験運用で成功した」と語る。現在は導入ライセンスを増やし、harmon.ieの効果的な展開方法を見いだそうとしているという。
「『harmon.ie Email』により、ユーザーはメールクライアントの画面からSharePointを直接利用できる。harmon.ie Emailを構成するツールの1つである『harmon.ie for Outlook Web Apps(OWA)』も、新たにYammerとのデータ連係が緊密になったことで、同様のメリットが得られるようになった」とスパー氏は説明する。
「コンテンツを同期してオフラインでも見られるのは非常に重要だ」と、スパー氏はモバイル端末用アプリの「harmon.ie Mobile」について語る。「単一のアプリの画面から、WebブラウザベースのMicrosoft Officeアプリである『Office Web Apps』を直接呼び出し、Microsoft Officeファイルを表示できるのも素晴らしい。フォーマットが失われたり別のアプリへの切り替えが発生することなく、iPadでOfficeベースのファイルを表示できるようになった」
harmon.ie Emailとharmon.ie Mobileは、いずれも1ユーザー当たり月額4ドルの年間契約制で提供されている。両者を組み合わせた「harmon.ie Connect」は、同6ドルの年間契約制。harmon.ie Mobileは、Android版、iOS版、BlackBerry OS版がラインアップされている。
Huddle Note
米国と英国に本社を置き、クラウド型コンテンツコラボレーションサービス「Huddle」を提供するHuddleは2013年12月、最新のコラボレーションツール「Huddle Note」をリリースした。
Huddle Noteは、モバイルワーカーのニーズを踏まえ、Microsoft Officeに代わる選択肢として、オンラインでドキュメントの編集やコラボレーション、共有を素早くできるようになっている。HuddleはHuddle Noteと併せて、HuddleのiOS用モバイルアプリの新版もリリースした。新版はiOS 7に最適化されている。
Huddle Noteユーザーは、オンラインでメモの作成や編集をしたり、モバイル端末からドキュメントの共有、レビュー、承認をすることができる。ワークスペース全体にわたるコメントの追加や承認の設定、メモの移動、コピーも可能だ。
Huddleはセキュリティに定評があり、米国の情報機関の幾つかの業務領域では、既にSharePointに取って代わっている。
「Huddle Noteは、ユーザーが手軽にメモを取り、コラボレーションに適したフォーマットで共有するプロセスを支援することを目的としている」と、米調査会社IDCのエンタープライズソーシャルネットワークおよびコラボレーション技術担当リサーチマネジャー、バネッサ・トンプソン氏は指摘する。
トンプソン氏は、「Huddle Noteはドキュメント利用のサポートに主眼が置かれており、ドキュメントの代替は意図されていない」と指摘する。「ドキュメントを使って何かを迅速にしなければならないユーザーのためのツールだ」(同氏)
「モバイルワーカーがHuddle Noteの使い方を広げるけん引役となっている。彼らはまったく新しい方法でコンテンツを作成しているからだ」と語るのは、HuddleのCEOのアラステア・ミッチェル氏だ。同氏は、「われわれは、コンテンツ管理のレガシースタックをリプレースすることを目指している」と続ける。
Huddle Noteは、Huddleのサブスクリプションに含まれている。Huddleのサブスクリプション料金はプランによって変わり、1ユーザー当たり月額20ドルまたは40ドル。
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