教育ITニュースフラッシュ
三重県の小中学生が受ける「ネット検定」、その内容と目的とは?
15万人分のゲノム配列解析を目指す東北大学のスパコン導入事例から、タブレットを使った自宅学習支援システムを導入した学習塾の事例まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。東北大学が15万人分のゲノム配列の解析を目指して進めたスパコン導入事例から、塾生の自宅学習をITで支援する学習塾の取り組みまで、さまざまなニュースがありました。
三重県教育委員会、児童生徒向け「ネット検定」を実施
三重県が進める「スマートフォンの危険から子どもを守る事業」の中で、児童生徒向けに、インターネットの安全な利用に関する知識を問う「ネット検定」を実施することにした。各学校はネット検定の結果を利用して、児童生徒に不足している知識を具体的に把握。学校での指導を通じて児童生徒の知識向上を図る。2014年度は試行段階として、一部の小中学校でネット検定を実施する。同県は2009年度から、インターネット利用の実態把握や啓蒙活動などを通して、児童生徒のインターネット利用に関する問題に対処してきた実績がある。ネット検定で利用する問題や教員向け指導資料などは、一般社団法人のセーファーインターネット協会が提供する(発表:セーファーインターネット協会<2014年7月18日>)。
東北大学、スパコンで15万人のゲノム配列を解析へ
同大学が2012年2月に設置した10年の時限部局である東北メディカル・メガバンク機構は、医療を通じて東日本大震災の復興を支援することを目的に据える。同機構が2014年7月に本格稼働させたのは、震災の被災地を含む宮城県、岩手県の住民約15万人のゲノムを解析するスーパーコンピュータ「大規模ゲノムコホート解析システム」だ。数千人規模の全ゲノム解析を基に、日本人の標準的なゲノム配列のデータベースを構築。その結果を1人ひとりのゲノム配列と比較し、ゲノム配列の違いと疾患原因との関係性を洗い出す狙いだ。システムは日立製作所が構築した(発表:東北大学 東北メディカル・メガバンク機構、日立製作所<2014年7月23日>)。
鴎州塾、タブレットで塾生の家庭学習を支援
広島など西日本を中心に展開する学習塾である同塾は2014年7月23日、塾生を対象にした自立学習支援システム「鴎州Web講座」を本格稼働させた。併せて希望者を対象に、同サービスの専用タブレットを塾生に提供した。鴎州Web講座は、同塾の講師による解説動画や学習ドリル、学習内容の進捗管理機能などを備え、塾生が家庭でも効果的に学習できるようにした。塾での学習内容の定着や苦手分野の克服には家庭学習が不可欠であるという考えが、システム導入の背景にある。NTTラーニングシステムズが提供する学習システム構築支援サービス「MPS」を利用してシステムを構築した(発表:鴎州コーポレーション、NTTラーニングシステムズ<2014年7月23日>)。
グロービス経営大学院、インターネットで寄付の受け付けを開始
2014年7月22日から、インターネット経由での寄付金募集を開始した。寄付希望者は、スマートフォンやクライアントPCなどで同大学院の公式サイトにある寄付用ページへアクセスし、クレジットカード番号などの必要情報を入力すると寄付ができる。通常のクレジットカードの利用と同様に、各クレジットカード会社が提供するポイントも付与される。寄付をしやすくして、教育や研究の充実、発展を目指す。システムに採用したのは、フューチャーコマース(京都市下京区)のインターネット寄付金収納サービス「F-REGI 寄付支払い」だ(発表:フューチャーコマース<2014年7月22日>)。
近大附属高も先行利用、小論文をオンライン講義とテキストで教えるサービス
NTTラーニングシステムズと、学研ホールディングスのグループ会社である学研教育みらいは、小論文指導サービス「ステップ基礎小論文web講座」を共同で提供する。年間約80万人の高校生が活用する小論文対策教材「ステップ基礎小論文」の内容を基に、テキストや郵送による添削指導といった従来の指導手段に加え、小論文のポイントを解説する映像講義やオンラインの添削指導を組み合わせることで、個別の生徒の実力に応じた小論文指導を可能にした。近畿大学附属高等学校(大阪府東大阪市)が先行導入している(参考:日本大学が「Google Apps」に満足できなかった理由)。価格は「AO入試・推薦対策 初心者向けプラン」の場合、1万4400円(税込)(発表:学研ホールディングス<2014年7月22日>)。
デルが「Chromebook」発表、教育機関向けに販売
デルは2014年7月17日、米GoogleのOS「Chrome OS」を搭載したノートPC「Dell Chromebook 11」を発表した。2014年第3四半期に販売開始。当面は教育機関に絞って販売する。画面サイズは11.6インチで、解像度は1366×768ピクセル。画面上部にあるWebカメラは、720p(1280×720ピクセル)の画像や動画が撮影可能だ。重さは1.32キロで、バッテリー駆動時間は最大10時間。無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)やBluetooth 4.0といった通信機能があり、SIMカードスロットはない。USB 3.0ポートは2基搭載。CPUは「Intel Celeron Processor 2955U」と「Intel Core i3 Processor」から選択可能だ。価格は発表時点では未公表だが、米国のChromebookの販売価格である200~300ドル(約2万~3万円)の周辺になると考えられる(発表:デル<2014年7月17日>)。
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