iPad Air 2よりも軽い理由は?
徹底レビュー:「VAIO」「iPad」ファンが軽く嫉妬する「Xperia Z4 Tablet」の驚異的な軽さと薄さ
今の時代、タブレットでは薄さと軽さが物を言う。ソニーモバイルの次期製品はフルサイズAndroidモデルでありながら、極薄かつ超軽量になる。
2015年3月初めにスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress 2015」(MWC 2015)で、この「Xperia Z4 Tablet」のプロトタイプが披露され、われわれは手に取って試す機会を得た。
仕上がりとデザイン
米Appleの「iPad Air 2」が打ち立てたタブレットデザインの基準は、ライバルにとって高いハードルとなっている。だが、Z4 Tabletは真っ向から対抗している。厚さは6.1ミリでAppleのフラッグシップタブレットと同じだが、重さは389グラムでZ4 Tabletの方が軽い。
「iPad Air 2 Wi-Fi 16GB」、読者プレゼント実施中!
TechTargetジャパンは、代表的なオフィススイートであるMicrosoftの「Microsoft Office」関連の記事を集約したテーマサイト「iPhone、iPad、Android版登場で何が変わる? あなたがきっと知らない『Microsoft Office』の世界」を開設しました。本テーマサイトの開設を記念して、米Appleのタブレット「iPad Air 2 Wi-Fi 16GB」(色はゴールド)を抽選でプレゼントします。
iPad Air 2よりも軽い理由
Z4 TabletがiPad Air 2よりも軽いのは、ソニーモバイルが筐体に金属ではなくプラスチック素材を全面的に採用したからだ。このため、Z4 Tabletはプロフェッショナルツール風の見た目だが、洗練された高級感はそれほどない。とはいえ、軽く感じるのは確かで、最新iPadよりも軽いことは持てばすぐ分かる。
また、Z4 Tabletは「IP68」規格準拠の防じん性能と防水性能を備え、水深1.5メートルに30分沈めても故障しない。
ディスプレー
Z4 Tabletは10.1インチのIPSディスプレーを搭載。解像度は2560×1600(WQXGA)で、300ppiという高いピクセル密度を持つ。ディスプレーはソニー独自の「トリルミナス」技術を採用したもので、同社は、旧機種のディスプレーよりも40%明るいとしている。
プレビュー段階では、ディスプレーを適切に評価することは難しい。例えば、直射日光下で試したりできないからだ。だが、現時点の印象では、このディスプレーは素晴らしいものになりそうだ。
スピーカーとヘッドフォン
多くのタブレットと同様に、Z4 Tabletにはステレオスピーカーが搭載される。ややユニークな機能として、普通のヘッドフォンでノイズキャンセリングが可能なことが挙げられる。
アクセサリ
ソニーは先頃、「VAIO」ブランドのWindowsノートPC事業を売却したが、代わりにXperiaタブレットを展開しようとしているようだ。Z4 Tabletでも別売のはめこみ型Bluetoothキーボード「BKB50」を用意している。MWC 2015で展示されていたこのアクセサリのプロトタイプからは、ソニーモバイルは軽さを優先して品質を犠牲にしたという印象を受けた。BKB50のキーは明らかに安っぽく、人々がソニーモバイルに期待するものとは違う。
それでも、タッチパッドの搭載や、0~130度の間で自由に角度調整できることは、このキーボードのデザインの利点だ。
BKB50はZ4 Tabletと同時に発売される予定だが、価格はまだ発表されていない。
パフォーマンス
Z4 Tabletは、強力な米Qualcomm製の64ビットオクタコアプロセッサ「Snapdragon 810」を搭載し、RAMは3Gバイトとなっている。Snapdragon 810のCPUは、クアッドコアで2.0GHzの「Cortex-A57」と、クアッドコアで1.5GHzの「Cortex-A53」で、GPUは「Adreno 430」だ。
内蔵ストレージは32Gバイトで、microSDメモリーカードで128Gバイトまで拡張できる。
Z4 Tabletの実際のパフォーマンスがどのようなものになるかは未知数だ。だが、プロトタイプの予備テストを行ったところでは、このデバイスは非常にきびきびと動作し、遅延やもたつきはなさそうだ。
ソフトウェア
Z4 Tabletは、米GoogleのモバイルOSの最新版「Android 5.0」(Lollipop)を搭載する。
ソニーモバイルはZ4 Tabletを一般的なノートPC愛用者に売り込むべく、オプションのキーボードを用意しているだけではない。このデバイスでは、メイン画面の左下隅にアプリランチャーが表示されるようになっており、これはWindowsユーザーにはおなじみのスタイルだろう。
また、Z4 Tabletには、最近リリースされた「Microsoft Office for Android Tablet」も標準搭載される。
ワイヤレス
Z4 Tabletは、無線アクセスを高速化するデュアルアンテナシステムを実現するWi-Fi MIMOをサポートする。Wi-Fiモデルに加えて3G/4G LTEモデルもラインアップされる。NFCにも対応している。
カメラ
メインカメラは810万画素で、手ブレ補正機能を備えており、インカメラは510万画素となっている。
バッテリー持続時間
Z4 Tabletは6000mAhのバッテリーを採用しており、ソニーモバイルは最大17時間の動画再生が可能としている。だが、それは本格的なレビューを行わないと確認できない。
取りあえずの結論
従来のXperiaタブレットは主に、ソニーの映画および音楽のエコシステムと結び付いたエンターテインメントデバイスとして販売されてきた。Z4 Tabletもそうだろうが、このデバイスでは強力なビジネス向けコンポーネント(オフィスアプリなど)も用意される。これはソニーモバイルがこれまで避けてきたことだ。その理由は、XperiaタブレットがVAIOノートPCの販売を侵食しないようにすることにあった。だが、VAIO事業の売却で、状況が変わったわけだ。
では、VAIOファンはAndroidタブレットとキーボードの組み合わせに乗り換える気になるのかどうか。それは時間がたたなければ分からない。
Xperia Z4 Tabletは2015年6月に発売が予定されているが、価格はまだ発表されていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー