SDNフラッシュ
SDNでクラウド上にネットワークを簡単設定、もうハードウェアは不要?
米Pertinoが提供するクラウドベースの企業向けSDNサービスが日本に本格上陸。予想外の展開から目を離せないSDNの現在をまとめておさらい。
ソフトウェアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)。SDNフラッシュでは、SDNにまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、SDNを用いたクラウドネットワーキングサービスなど、5つのトピックを紹介します。
SDNベースのクラウドネットワーキングサービスが日本で提供開始
SDNベースのクラウドネットワーキングサービス「Cloud Network Engine」を提供する米Pertinoは、販売チャネルとしてソフトバンク コマース&サービス(以下、ソフトバンクC&S)と提携したと発表した。同サービスは、インターネット上にVPNをソフトウェアで設定できるもの。ネットワーク需要が増大する中、同サービスを利用することで、ソフトウェアで柔軟にネットワークを構築し、広域側のネットワーク投資(専用線の敷設やVPN環境構築)という、多くの企業が抱える課題を解決できるという。スモールスタートも可能で料金は10デバイス月額3750円から。ソフトバンクC&Sは、国内で請求処理やサポートを担当する(発表:Pertino<2014年3月5日>)。
A10ネットワークスがADC向けOSを刷新しSDN連係を強化
A10ネットワークスは、同社のアプリケーションデリバリーコントローラー(ADC)「Thunder」シリーズ向けの新OS「ACOS(Advanced Core Operating System)4.0」の提供を開始した。新機能の「A10 Harmony」により、米Cisco Systemsの「Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)」や米VMwareの「VMware NSX」といったSDN基盤と連係し、これらの機器からAPIを通じて、ユーザーのポリシーに従ってADCを制御できる。またACOS 4.0では、データセンター間をセキュアに接続するIPsec VPNやSSLインサイト、アプリケーションアクセス管理(AAM)、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)などのセキュリティ機能も拡張している(発表:A10ネットワークス<2015年3月18日>)。
「SmartSDN Controller」が機能強化し、クラウド環境のSDN化を加速
エヌ・ティ・ティ・コムウェアは、SDNコントローラーである「SmartSDN Controller」のクラウドへの展開に向けた機能強化を発表した。クラウド環境の運用においては全体をまとめて管理することが難しく、運用コストの増大につながっている。特にネットワーク群は複雑な設定変更が必要とされてきた。そこでSmartSDN Controllerを、ルータやスイッチなどの制御に使われるインタフェース仕様であるCLI(Command Line Interface)に対応させ、クラウド環境で使われるネットワーク機器を制御可能にした。これにより、既設のネットワークの機器を入れ替えることなくSDN技術を活用したネットワークの構築が可能になった。さらに、仮想化基盤とネットワークの構築・運用を自動化するクラウドオーケストレータと連係するためのAPIを提供し、運用管理の効率化を図る。これらの機能は2015年4月より順次提供予定。将来的には、通信事業者の基幹ネットワークへの適用を進めていく(発表:エヌ・ティ・ティ・コムウェア<2015年3月3日>)。
SDNをシンプルに実現にする「Avaya SDN Fxアーキテクチャ」
米Avayaは、SDNをシンプルに実現にする「Avaya SDN Fxアーキテクチャ」の取り組みを発表した。具体的に提供される製品・機能は、OpenFlow、OpenDaylightおよびOpenStackに対応したSDNコントローラーである「Avaya Fabric Orchestrator」、イーサーネットポートと医療機器、製造用機械、支店のスイッチなどのあらゆるデバイスをプラグアンドプレイで接続する「Avaya Open Networking Adapter」、既存のネットワーク機器を含め、あらゆるIPベースのネットワーク上でファブリック・ネットワーキングの拡張性を実現する「Avaya Fabric Extend」など(発表:日本アバイア<2015年3月3日>)。
ジュニパーネットワークスが日本国内のSDN導入動向調査結果を発表
ジュニパーネットワークスは、日本国内のSDN導入動向に関する調査結果を発表した。これによると、52%の企業がSDNの導入を予定していると回答。SDNの導入に対する準備が「既に整っている」あるいは「ほぼ整っている」と回答した企業は26%、「ある程度整っている」が22%、「今後も整うことはない」が24%だった。SDN導入のメリットとしては「ネットワーク運用の簡素化」が36%、「ネットワークパフォーマンスと効率性の改善」が19%、運用コストの削減が16%。SDNソリューションの選定時に最も重視する点としては「高い可用性と弾力性」が41%と最も高かった。SDN導入における課題としては「コスト」(54%)が最も多く、「セキュリティ上の懸念」(44%)、「既存システムとの困難な統合」(36%)、「社内人材のスキル不足」(18%)などが挙がった(発表:ジュニパーネットワークス<2015年2月26日>)。
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