SDNフラッシュ
2015年、SDNは「インフラ全体をソフトウェア定義」へと進化するか
実用化のフェーズを迎えつつあるSDNはさらにその先のSDI(Software Defined Infrastructure)へと歩を進めるのか。各社の2015年予測の他、直近のSDNトピックをまとめて読む。
ソフトウェアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)。SDNフラッシュでは、SDNにまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、2015年のSDNにまつわる各社の予測と展望をはじめ、SDN機能を追加したプライベートクラウド基盤の話題など5つのトピックを紹介します。
2015年は「SDI」が本格化 IDC Japanの予測
IDC Japanは、2015年の国内IT市場の鍵となる技術や市場トレンド、ベンダーの動きなどに関する予測を発表。クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術から構成される「第3のプラットフォーム」のさらなる成長をはじめ、「クラウドネイティブ時代の幕開け」や「ビッグデータを活用したデジタルマーケティングに向けたIT投資の始まり」「企業内ITユーザー部門が主導する投資プロジェクトの増加」など10項目を挙げている。その中の「第3のプラットフォームはITインフラサプライヤーの自己変革を加速させる」動きの1つとして、「SDI(Software Defined Infrastructure)」の本格展開について言及。サーバ仮想化からSDN、さらにSDS(Software Defined Storage)などがデータセンター事業者や大手企業で実装段階に入るとしている(発表:IDC Japan<2014年12月24日>)。
アナリティクスとの連係が鍵 ジュニパーネットワークスの予測
ジュニパーネットワークスでは、2015年に予測されるトレンドを発表。ネットワーク分野におけるユーザー企業との「製品の共創」や「モノのインターネット」(IoT)の浸透に伴うネットワークインフラへのさらなる需要増大などとともに、2015年のSDNについては、市場とテクノロジーの成熟により企業がその価値を認識することでSDNの新たな利用が増えると説明。SDNの主な活用法として、SDNをアナリティクスと連係させて、顧客に求められる前に必要なサービスを提供できる俊敏性を実現することを挙げている(発表:ジュニパーネットワークス<2014年12月24日>)。
脅威には「SDN型」で、フォーティネットが予測
米Fortinetとその脅威研究部門であるFortiGuard Labsは、2015年に最も深刻になると思われるサイバーセキュリティ脅威について予測。攻撃の後にハッカーの足跡を隠す「ブラストウェア」の登場、検知を回避する一方で無関係の人を罪に陥れる悪質な仕掛け、標的となるIoT、脅威インテリジェンスシステムへの対抗といったトレンドを挙げ、今後ますます攻撃は巧妙化すると述べている。こうした中、セキュリティベンダーは、異なるセキュリティ製品やシステムを連係させ、SDNに似た「自己回復型」のネットワークを構築することが求められ、リアクティブ(対応型)でなくプロアクティブ(事前予防型)な対策が被害を減らすとしている(発表:フォーティネットジャパン<2014年12月24日>)。
CTC、プライベートクラウド基盤「VM Pool」にSDN機能を追加
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、独自のプライベートクラウド基盤である「VM Pool」シリーズに、米VMwareのネットワーク仮想化ソフトウェア「VMware NSX」とITサービス自動化ソフトウェア「VMware vRealize Automation」を追加し、「Next Generation VM Pool」として販売開始した。価格は最小構成で約2000万円。ユーザー企業は仮想サーバの移動や増減に伴うネットワーク変更や社内でのインフラサービスの提供を自動化することで、運用コストを削減できるという(発表:伊藤忠テクノソリューションズ<2014年12月24日>)。
ブロケード、ICXシリーズのSDN対応を強化
ブロケード コミュニケーションズ システムズは、新しいスタッカブルスイッチ「Brocade ICX 7450」を発表(米国での価格は3095ドルから)。また同時に、「Brocade ICX 7750」をベースにした分散シャーシ機能、そして、SDNに対応するICXシリーズの製品群におけるOpenFlow 1.3のサポートを発表した。
ブロケードの「Brocade OpenFlow Hybrid Port Mode」は、OpenFlowフォワーディングと通常のルーティングトラフィック・フォワーディングの両方をサポートしており、ICXシリーズでは個別での導入、他製品との混合スタックのいずれの場合でも例外なくOpenFlowをサポートする。実環境におけるSDN導入へのシームレスな移行を支援するという(発表:ブロケード コミュニケーションズ システムズ<2014年12月24日>)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
4
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
5
ANAが専用回線から移行した「NaaS」の全貌 ネットワーク準備が数カ月から数週間に
-
6
「プログラマー不要論」にThe Linux Foundationが示した答え
-
7
VBAマクロ“原則ブロック”後に「Office」でマクロを実行する方法
-
8
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
Qlik Senseを使った教育機関の予測分析は現場に何をもたらしたか
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
10
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー