SDNフラッシュ
SDNを軸にオフィスが変わる アライドテレシスなど5社が連携
SDNを中心に各ソフトウェアベンダーが連携することでセキュリティ強化とネットワーク運用コスト削減を実現するユニークな試みが始まろうとしている。2015年もSDNの動向から目が離せない。
ソフトウェアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)。SDNフラッシュでは、SDNにまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、アライドテレシスが各ソフトウェアベンダーと組んで実現した新しいタイプのオフィス向けSDNソリューションなど、5つのトピックを紹介します。
アライドテレシスが「Secure Enterprise SDN Solution」を発表
アライドテレシスは、「Secure Enterprise SDN Solution」を発表した。これはアライドテレシスがストラトスフィアと技術協力して開発したSDN対応ネットワーク製品(スイッチ、無線LANアクセスポイント)を中心に、クオリティソフト、トレンドマイクロ、ラクラスの3社が提供する製品を組み合わせ、オフィス向けにネットワーク運用管理の効率化とセキュリティの強化を実現するものだ。例えば、新しく入社した社員に対して、ラクラスの人事ワークフローの情報を基にクオリティソフトのIT資産管理データベースに対してネットワークポリシーを設定し、SDNコントローラーでネットワーク接続を自動制御するといったことが可能だ。これにより管理工数の削減が可能になる。また、SDN技術とトレンドマイクロの脅威検知システムを連係させ、脅威を検知した端末の通信を動的に隔離・遮断し、セキュリティリスクの最小化と早期復旧を実現する。Secure Enterprise SDN Solutionの販売開始は、2015年4~6月を予定(発表:アライドテレシス<2014年12月11日>)。
ネットワールド、「Cisco ACI」に他社製品を組み合わせて販売
ネットワールドは、シスコシステムズのSDN製品である「Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)」の販売を開始した。ACIは、ネットワーク機器の構成定義を抽象化してプロファイル化し、ACIファブリック内のスイッチに適用することで、ネットワーク知識がなくても物理/仮想のネットワークを構築することができる仕組みだ。また、オープンAPIにより、他社による「エコパートナー製品」と連係できるのが特徴。F5ネットワークスの「F5 BIG-IP」やシトリックス・システムズの「Citrix NetScaler」などエコパートナー製品の販売も手掛けるネットワールドが、それらを組み合わせて「ACIソリューション」を提供する(発表:ネットワールド<2014年12月11日>)。
ブロケードがパートナー企業に調査、「SDN/NFVはトレンド」の回答が96%
ブロケード コミュニケーションズ システムズは、日本を含む世界の主要市場における販売チャネルパートナーを対象に2014年9月から10月にかけてアンケート調査を実施。各企業の優先的課題、顧客企業における現在および今後起き得るトレンドを探った。これによると、SDN/NFV(ネットワーク機能仮想化)に関して、世界中の88.5%のパートナーが、既にトレンドになっていると回答。日本国内に限るとその割合は96%に上ったという。SDN/NFVを既に導入/検証しているパートナーは世界中では48%。28%が今後12カ月以内に検証を開始予定。国内では、57%が既に導入/検証しており、12%が今後12カ以内に検証を開始予定と回答したという(発表:ブロケード コミュニケーションズ システムズ<2014年12月11日>)。
2015年、SDNは「セキュリティの懸念不要」という予測
ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは、2015年度の情報セキュリティ予測を発表した。これは同社のセキュリティ調査チームが、2015年に重視すべきネットワークセキュリティの傾向を分析したもので、同時に懸念が不要のセキュリティ傾向も挙げている。重視すべき項目には「国家間のサイバー冷戦の激化」「マルウェアの攻撃対象がモバイルデバイスになる」「政府による暗号解読の試み」「あらゆる規模の組織が標的型攻撃の対象になる」などが並ぶ一方で、「IoE(Internet of Everything)」やSDNといった新しい技術には現時点でセキュリティを懸念する必要はないとした。同社はその根拠として、前者は今のところ攻撃する意義がない、後者は話題になっているがまだ主流ではないことなどを指摘している(発表:ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン<2014年12月15日>)。
韓国通信市場のSDN化加速へ、NECがKTと協業
NECは、韓国の大手通信事業者であるKTと、SDN領域で協業することを発表した。両社は韓国の企業や官公庁やデータセンターなどエンタープライズ向けSDNに関して共同して市場開拓に当たる他、通信サービス事業者向けSDN/NFVに関して技術協力する。韓国は有線・無線いずれもネットワーク高速化が進んでおり、クラウドやビッグデータ活用も増加。柔軟かつ迅速なネットワークやサービスへの需要は高まる一方だ。NECは、インターネットを現在と比べて10倍高速化して人間と全てのものをインターネットにつなぐという「ギガトピア構想」を掲げるKTとの協業により、韓国の通信市場において、SDN/NFVの普及・拡大を図りたい考えだ(発表:NEC<2014年11月19日>)。
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